eMAXIS Slim S&P500のチャートを見る方法|リアルタイム確認と活用法

eMAXIS Slim S&P500のチャートを見る方法|リアルタイム確認と活用法

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のチャートをリアルタイムで見たいけど、どのサイトを使えばいいか迷っていませんか。

投資信託の基準価額は1日1回しか更新されないため、株式のようなリアルタイム表示はできません。

ただし、Yahoo!ファイナンスやみんかぶを使えば、前日の米国市場の動きから当日の推計値を確認できます。

この記事では、eMAXIS Slim S&P500のチャートを確認する具体的な方法と、初心者向けのチャートの見方、投資判断での活用法まで詳しく解説します。

チャートを正しく理解して、長期投資に役立てましょう。

この記事の要約
  • Yahoo!ファイナンスやみんかぶで基準価額と推計値を確認できる
  • 推計値は平日午前9時〜午後5時に表示される参考値で確定値ではない
  • 短期的な値動きに惑わされず、長期・積立・分散投資の視点が大切
SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のチャートをリアルタイムで見る方法

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のチャートをリアルタイムで見る方法

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額を確認する方法は複数あります。

投資信託は株式と違い、1日1回しか基準価額が更新されないため、厳密な意味での「リアルタイム」表示はできませんが、前日の米国市場の動きから当日の推計値を表示するサイトもあり、目安として活用できます。

Yahoo!ファイナンスでチャートを見る

Yahoo!ファイナンスは、投資信託の基準価額を確認できる代表的なサイトです。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のページにアクセスすると、基準価額の推移をグラフで確認できます。

Yahoo!ファイナンスの主な機能

表示期間の選択:1日・1週間・1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年・3年・5年

前日比・騰落率の表示:前日からの変動を一目で確認

スマホアプリ対応:外出先でも手軽にチェック可能

長期投資を考えている方は、3年や5年のチャートを見ることで、ファンドの成長トレンドを把握できます。

みんかぶで推計値を確認する

みんかぶでは、前日のS&P500の騰落率と当日午前中に発表されるTTM(為替レート)をもとに基準価額の推計値を算出しており、平日の午前9時から午後5時までの間、推計値が表示されます

この推計値は確定値ではありませんが、当日の基準価額がおおよそどの程度になるかの目安として活用できます。

米国市場が大きく動いた翌日などは、推計値を見ることで保有ファンドの値動きをいち早く把握できます

みんかぶでは、基準価額の推移グラフに加えて、分配金履歴やリターン実績、他のファンドとの比較データも掲載されています。

投資判断の参考情報として、総合的にファンドの状況を確認したい方におすすめです。

証券会社アプリで見る

SBI証券、楽天証券、マネックス証券などの主要ネット証券では、専用アプリで保有ファンドの基準価額やチャートを確認できます。

証券会社アプリの最大のメリットは、自分の保有口数と評価額がリアルタイムで分かることです。

SBI証券アプリでは、保有する投資信託の一覧から個別ファンドをタップすると、基準価額の推移グラフと評価損益が表示されます。

楽天証券のiSPEEDアプリも同様に、チャート表示と保有状況の確認が簡単にできます。

証券会社アプリは、基準価額の確認だけでなく、追加購入や売却注文もその場で行えるため、投資判断から実行までをスムーズに進められます

リアルタイムチャートの見方|初心者向け基礎知識

投資信託のチャートを見る際、どのポイントに注目すればよいか分からない方も多いでしょう。

ここでは、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のチャートを見る際の基礎知識を、初心者向けに解説します。

基準価額とは何か

基準価額とは、投資信託の1万口あたりの値段のことです。

株式の「株価」に相当するもので、ファンドが保有する株式や債券などの資産総額を、発行されている口数で割って計算されます。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額は、組み入れている米国株式の価格変動と為替レート(円ドル相場)の影響を受けて日々変動します。

米国株が上昇すれば基準価額も上がり、円高になれば基準価額は下がる傾向があります。

基準価額は毎営業日1回、午後6時前後に確定・公表されます。前日の米国市場の終値と当日午前中の為替レートをもとに計算されるため、当日の米国市場の動きは翌営業日の基準価額に反映されます

チャートで見るべき3つのポイント

投資信託のチャートを見る際は、以下の3つのポイントに注目しましょう。

1. 長期的なトレンド
  • 1年や3年といった長期チャートを見て、右肩上がりの成長傾向があるかを確認
  • 短期的な上下動に惑わされず、全体の流れを把握することが大切
2. 変動の大きさ(ボラティリティ)
  • チャートの上下の振れ幅が大きいファンドは、リスクが高いと言えます
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は米国株式に投資するため、一定の変動はありますが、長期的には成長してきた実績があります
3. ベンチマーク(S&P500指数)との乖離
  • インデックスファンドは指数に連動することを目指しているため、ベンチマークとチャートの形が似ているかを確認
  • 大きく乖離している場合は、運用がうまくいっていない可能性があります

推計値と確定値の違い

投資信託の基準価額には「推計値」と「確定値」の2種類があります。

確定値は、毎営業日の午後6時前後に運用会社が正式に公表する基準価額で、この価格で売買が行われます。

一方、推計値は前日の米国市場の動きと当日午前中の為替レートをもとに、みんかぶなどの情報サイトが独自に算出する参考値です。

あくまで目安であり、確定値とは多少のズレが生じることがあります。

推計値は平日の午前9時から午後5時まで表示されるため、当日の基準価額の見込みを早めに知りたい場合に便利ですが、推計値を見て焦って売買判断をするのではなく、長期的な視点で投資を続けることが重要です

更新タイミングと仕組み

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額は、毎営業日の午後6時前後に更新されます

この基準価額は、前日の米国市場(ニューヨーク証券取引所)の終値と、当日午前中の為替レート(TTM:対顧客電信売買相場仲値)をもとに計算されます。

例えば、12月25日(水)に公表される基準価額は、12月24日(火)の米国市場の終値と、12月25日(水)午前中の為替レートで計算されます。

つまり、当日の米国市場の動きは翌営業日の基準価額に反映されるため、1日のタイムラグがあることを理解しておきましょう。

この仕組みにより、投資信託は株式のようなリアルタイム取引ができず、注文を出した時点では価格が確定していない「ブラインド方式」で取引されます

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とは|基本情報と特徴

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する投資信託で、米国の代表的な株価指数であるS&P500に連動することを目指すインデックスファンドです。

低コストで米国株式に分散投資できることから、つみたてNISAでも人気の高いファンドとなっています。

S&P500指数に連動する投資信託

S&P500指数とは、米国を代表する約500社の大型株で構成される株価指数です。

アップル、マイクロソフト、アマゾン、テスラなど、世界的に有名な企業が含まれており、米国株式市場全体の動きを表す指標として広く利用されています。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、このS&P500指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指して運用されます。

ファンドが保有する株式の構成比率をS&P500指数と同じにすることで、指数とほぼ同じ値動きを実現します。

インデックスファンドの最大のメリットは、個別株を選ぶ手間がなく、自動的に米国の主要企業500社に分散投資できることです。1つのファンドを保有するだけで、米国経済全体の成長の恩恵を受けられます

信託報酬0.09372%の低コスト

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の実質信託報酬は年率0.0814%で、販売手数料は0.00%です。

2025年1月25日からは信託報酬率が年率0.08140%以下に引き下げられる予定です。

信託報酬とは、ファンドの運用・管理にかかる費用で、保有期間中に純資産総額から日々差し引かれます。この費用が低いほど、投資家の手元に残るリターンが大きくなります

eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」というコンセプトで運用されており、他社が手数料を引き下げた場合には追随して引き下げを行っています。

長期投資では、わずかなコストの差が最終的なリターンに大きく影響します。

例えば、信託報酬が年0.5%のファンドと0.1%のファンドでは、30年間で数百万円の差が生まれることもあります。

純資産総額と運用実績

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の純資産総額は9兆7,869億円で、1年リターンは19.24%です。

純資産総額が大きいことは、多くの投資家から支持されている証であり、ファンドの安定性を示す指標の1つです。

純資産総額が大きいファンドは、運用会社が突然償還(運用終了)する可能性が低く、長期投資に適しています。また、資産規模が大きいほど、運用の効率性が高まり、コスト削減にもつながります

運用実績については、設定来(2018年7月3日)から右肩上がりの成長を続けています。

S&P500指数自体が長期的に成長してきた歴史があり、このファンドもその恩恵を受けています。

過去の実績は将来の運用成果を保証するものではないため、この点は理解しておきましょう

NISAでの活用メリット

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、つみたて投資枠と成長投資枠の両方でNISA対象商品に指定されています。

NISAを活用すれば、投資で得た利益が非課税になるため、税金を気にせず資産形成ができます。

つみたて投資枠では年間120万円まで、成長投資枠では年間240万円まで投資でき、非課税保有限度額は1,800万円です。

このファンドを毎月3万円ずつ積み立てれば、年間36万円の投資となり、つみたて投資枠の範囲内で無理なく続けられます。

金融庁:NISA特設ウェブサイト

長期・積立・分散投資の原則に沿って、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)をNISAで積み立てることは、将来の資産形成において有効な選択肢の1つです。

他のS&P500ファンドと比較|どれを選ぶべき?

S&P500指数に連動する投資信託は、eMAXIS Slim以外にも複数あります。

それぞれの特徴やコスト、運用実績を比較して、自分に合ったファンドを選びましょう。

SBI・V・S&P500との違い

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、SBIアセットマネジメントが運用するファンドで、米国のバンガード社が提供するETF「VOO」を通じてS&P500に投資します。

信託報酬は年率0.0938%程度で、eMAXIS Slimとほぼ同水準の低コストです。

最大の違いは、投資手法です。

eMAXIS Slimは直接米国株式を保有する「直接投資型」であるのに対し、SBI・V・S&P500は米国ETFを通じて投資する「ETF投資型」です。

どちらもS&P500に連動するため、運用成果に大きな差はありません。選択のポイントは、信託報酬のわずかな差と、純資産総額の大きさです

楽天・プラス・S&P500との違い

楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドは、楽天投信投資顧問が運用するファンドです。

信託報酬は年率0.077%と、現時点では最も低コストなS&P500ファンドの1つです。

楽天・プラス・S&P500の特徴は、楽天証券での取引において楽天ポイントが貯まることです。

楽天経済圏を活用している方にとっては、ポイント還元のメリットが大きく、実質的なコストをさらに下げられます。

ただし、設定日が2024年10月と新しいため、運用実績や純資産総額はまだ小規模です。長期投資では、ファンドの安定性も重要な判断材料となります

信託報酬・実質コストで比較

S&P500ファンドを選ぶ際、信託報酬だけでなく実質コストも確認しましょう。

実質コストとは、信託報酬に加えて、売買委託手数料や保管費用などを含めた総コストのことです。

以下の表で、主要なS&P500ファンドのコストを比較します。

ファンド名 信託報酬(年率・税込) 実質コスト(年率・税込) 純資産総額
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.09372%→0.08140%以下(2025年1月25日〜) 0.0814% 約9.8兆円
SBI・V・S&P500 0.0938%程度 0.10%程度 約1.5兆円
楽天・プラス・S&P500 0.077% 未公表(新設ファンド) 約1,000億円

信託報酬は楽天・プラス・S&P500が最も低いですが、実質コストは運用報告書で確認する必要があります。

eMAXIS Slimは純資産総額が圧倒的に大きく、スケールメリットを活かしたコスト削減が期待できます。

ベンチマークとの乖離で比較

インデックスファンドの運用品質を測る指標として、ベンチマーク(S&P500指数)との乖離(トラッキングエラー)があります。

乖離が小さいほど、指数に忠実に連動していることを意味します。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、S&P500指数との乖離が非常に小さく、高い連動性を実現しています。

月次レポートを確認すると、ベンチマークとの差がほぼゼロに近いことが分かります。

新しいファンドや純資産総額が小さいファンドは、運用開始当初は乖離が大きくなることがあります。長期投資では、安定して指数に連動するファンドを選ぶことが重要です

チャートサイトを比較|機能と使いやすさをチェック

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のチャートを確認できるサイトは複数あり、それぞれ特徴が異なります。

自分の使いやすいサイトを見つけて、定期的にチェックしましょう。

Yahoo!ファイナンスの特徴

Yahoo!ファイナンスは、日本最大級の金融情報サイトで、投資信託の基準価額やチャートを無料で確認できます。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のページでは、基準価額の推移グラフ、前日比、騰落率、純資産総額などの基本情報が一覧表示されます。

Yahoo!ファイナンスの強みは、掲示板機能です。個人投資家の意見や感想を読むことで、他の投資家がどのように考えているかを知ることができます

掲示板の情報は個人の主観的な意見であり、投資判断の参考程度にとどめましょう

スマホアプリ版も使いやすく、ポートフォリオ機能を使えば複数のファンドをまとめて管理できます。

アラート機能を設定すれば、基準価額が一定の水準に達した際に通知を受け取れるため、忙しい方でも効率的にチェックできます。

みんかぶの特徴

みんかぶは、投資信託の情報に特化したサイトで、推計値表示が最大の特徴です。

平日の午前9時から午後5時まで、当日の基準価額の推計値が表示されるため、確定値が公表される前におおよその値動きを把握できます。

みんかぶでは、ユーザーレビューやファンドの評価(レーティング)も掲載されており、他の投資家の評価を参考にできます。

また、類似ファンドとの比較機能も充実しており、S&P500ファンドを比較検討する際に便利です。

推計値はあくまで参考値であり、確定値とは異なる場合があります。推計値を見て焦って売買するのではなく、長期的な視点で投資を続けることが大切です

Investing.comの特徴

Investing.comは、海外の金融情報サイトで、世界中の株式、為替、商品、投資信託などの情報を提供しています。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の情報も掲載されており、国際的な視点で情報を得たい方に適しています。

Investing.comの特徴は、テクニカル分析ツールが充実していることです。

移動平均線やボリンジャーバンドなどの指標を使って、チャートを詳細に分析できます。

投資信託は長期保有が基本のため、テクニカル分析の必要性は株式ほど高くありません。また、英語表記が中心のため、日本語での情報を求める方にはYahoo!ファイナンスやみんかぶの方が使いやすいでしょう

どのサイトがおすすめ?

初心者には、Yahoo!ファイナンスがおすすめです。

シンプルで見やすいデザインで、基本的な情報が一目で分かります。

推計値をいち早く知りたい方は、みんかぶを活用しましょう。

平日の日中に推計値が表示されるため、当日の値動きの目安を早めに把握できます。

最も確実な方法は、証券会社アプリを使うことです。SBI証券、楽天証券、マネックス証券などの主要ネット証券は、保有ファンドの基準価額と評価損益をリアルタイムで確認できます

チャートを見て投資判断する際の注意点

チャートは投資判断の参考になりますが、短期的な値動きに惑わされないことが大切です。

長期投資の視点を持ち、冷静に判断しましょう。

短期的な値動きに惑わされない

投資信託のチャートを毎日チェックしていると、基準価額の上下に一喜一憂してしまいがちです。

しかし、短期的な値動きは、米国市場の一時的な変動や為替の影響を受けたものであり、長期的なトレンドとは関係ないことが多いです。

例えば、米国市場で大きなニュースがあった翌日は、基準価額が急落することがあります。

このような短期的な下落を見て、慌てて売却してしまうと、その後の回復局面を逃してしまう可能性があります。

投資信託は、長期・積立・分散投資が基本です。短期的な値動きに惑わされず、定期的に積み立てを続けることで、時間分散の効果を得られます

金融庁:投資の基本

ドルコスト平均法との組み合わせ

ドルコスト平均法とは、定期的に一定金額を投資することで、購入価格を平準化する投資手法です。

基準価額が高い時は少ない口数を、安い時は多くの口数を購入できるため、平均購入単価を抑える効果があります。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を毎月3万円ずつ積み立てる場合、基準価額が40,000円の時は7,500口、30,000円の時は10,000口購入できます。

このように、自動的に「安い時に多く買う」仕組みが働くため、タイミングを気にせず投資を続けられます。

ドルコスト平均法を実践する場合、チャートを見て購入タイミングを判断する必要はありません。むしろ、チャートを見すぎると、基準価額が下がった時に不安になり、積立をやめてしまうリスクがあります

基準価額が下がった時の対処法

投資を続けていると、必ず基準価額が下がる局面に遭遇します。

米国市場の調整局面や世界的な経済危機が起こった際、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額も大きく下落することがあります。

このような時に最もやってはいけないのが、狼狽売りです。基準価額が下がったからといって慌てて売却すると、損失が確定してしまいます

歴史的に見れば、米国株式市場は暴落後に回復し、長期的には成長を続けてきました。

基準価額が下がった時こそ、冷静に状況を見極めましょう。

一時的な下落であれば、むしろ安く購入できるチャンスと捉えることもできます。

長期投資の視点を持つ

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、長期投資に適したファンドです。

S&P500指数は、過去数十年にわたり右肩上がりの成長を続けてきた実績があり、今後も米国経済の成長とともに上昇することが期待されています。

長期投資では、10年、20年、30年といった時間軸で資産形成を考えます。

この期間で見れば、短期的な暴落や調整局面は、長期的な成長トレンドの中の一時的な出来事に過ぎません。

チャートを見る際も、1日や1週間の動きではなく、3年、5年、10年といった長期チャートを確認しましょう。長期投資の視点を持つことで、短期的な値動きに惑わされず、冷静に投資を続けられます

スマホでチャートを確認する方法|アプリ活用術

外出先でもeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のチャートを確認したい方には、スマホアプリが便利です。

証券会社アプリや金融情報アプリを活用して、効率的に情報をチェックしましょう。

証券会社アプリの使い方

SBI証券、楽天証券、マネックス証券などの主要ネット証券は、スマホアプリを提供しています。

これらのアプリでは、保有する投資信託の基準価額、評価損益、チャートを簡単に確認できます。

SBI証券アプリの場合、ログイン後に「保有証券」をタップすると、保有する投資信託の一覧が表示されます。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を選択すると、基準価額、評価額、損益率、チャートが表示されます。

チャートの表示期間は、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、3年、5年から選択できます。楽天証券のiSPEEDアプリも同様に使いやすく、直感的な操作で情報を確認できます

アラート機能の設定方法

Yahoo!ファイナンスアプリや証券会社アプリには、アラート機能(プッシュ通知機能)が搭載されています。

基準価額が一定の水準に達した際に、スマホに通知が届くため、毎日チャートをチェックする手間が省けます。

Yahoo!ファイナンスアプリでアラートを設定するには、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の詳細ページを開き、画面上部のベルアイコンをタップします。

通知条件として、「基準価額が〇〇円以上」「基準価額が〇〇円以下」といった条件を設定できます。

アラート機能を設定する際は注意が必要です。短期的な値動きで頻繁に通知が来ると、かえって不安になり、冷静な判断ができなくなる可能性があります。アラートは、大きな変動があった時のみ通知されるように設定しましょう

効率的なチェックの仕方

スマホでチャートを確認する際は、頻度とタイミングを決めておくことが大切です。

毎日何度もチェックすると、短期的な値動きに一喜一憂してしまい、長期投資の視点を失いがちです。

おすすめは、週に1回、または月に1回程度のチェックです。

例えば、毎週末や毎月末に、スマホアプリで基準価額とチャートを確認し、長期的なトレンドを把握します。

また、チャートを見る際は、1日や1週間の短期チャートではなく、3ヶ月、6ヶ月、1年といった長期チャートを確認しましょう。長期的な視点で右肩上がりのトレンドが続いていれば、短期的な下落は気にする必要はありません

eMAXIS Slim S&P500を購入できる証券会社3社

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、多くの証券会社で購入できますが、ここでは主要なネット証券3社を紹介します。

それぞれの特徴を比較して、自分に合った証券会社を選びましょう。

SBI証券|取扱銘柄数No.1

SBI証券の画像
項目 内容
口座数 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む)
取引手数料 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。
NISA対応
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点
成長投資枠対象商品 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点)
投資信託 約2,550本 ※2025年3月3日時点
外国株 8カ国/米国株式(5,000銘柄)
取引ツール(PC) HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー
スマホアプリ SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD
提携銀行口座 SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行
ポイント投資・付与 Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立)
口座開設スピード 最短 翌営業日

SBI証券は、国内最大級のネット証券で、投資信託の取扱本数は約2,600本と業界トップクラスです。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)も取り扱っており、つみたて投資枠と成長投資枠の両方で購入できます。

SBI証券の最大の強み

ポイントサービスの充実:Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイントのいずれかが貯まる

クレカ積立対応:三井住友カードで積立額の0.5%〜5.0%のVポイントが貯まる

年間ポイント還元例:毎月5万円積立で最大3万円相当のポイント

楽天証券|楽天ポイントが貯まる

楽天証券LP画像
項目 内容
口座数 約12,000,000口座 ※2025年1月時点
取引手数料 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。
NISA対応 〇(新NISA対応)
つみたて投資枠取扱銘柄数 263銘柄 ※2025年4月24日時点
成長投資枠対象商品 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄)
投資信託 約2,550本 ※2025年4月24日時点
外国株 6カ国/米国株式(約4,500銘柄)
取引ツール(PC) マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4
スマホアプリ iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物
提携銀行口座 楽天銀行(マネーブリッジ)
ポイント投資・付与 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>)
口座開設スピード 最短 翌営業日

楽天証券は、楽天グループのネット証券で、投資信託の取扱本数は約2,550本です。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)も取り扱っており、つみたて投資枠と成長投資枠の両方で購入できます。

楽天証券の最大の特徴

楽天ポイント連携:保有残高に応じて楽天ポイントが貯まる

ポイント投資:貯まったポイントで投資信託を購入可能

クレカ積立:楽天カードで積立額の0.5%〜1.0%の楽天ポイント還元

楽天経済圏を活用している方、楽天市場や楽天カードを日常的に使っている方には、楽天証券が最適です。

マネックス証券|米国株に強い

マネックス証券のLP画像
項目 内容
口座数 約2,700,000口座 ※2025年2月時点
取引手数料 【取引毎手数料コース】
  • 5万円以下:55円(税込)

  • 5万超~10万円以下:99円

  • 10万超~20万円以下:115円

  • 20万超~50万円以下:275円

  • 50万超~100万円以下:535円

  • 100万超~150万円以下:640円

  • 150万超~3,000万円以下:1,013円

  • 3,000万円超:1,070円

NISA対応 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料)
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(銘柄数は公式サイトで確認)
成長投資枠対象商品 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上)
投資信託 約1,800本(購入時手数料すべて無料)
外国株 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点)
取引ツール(PC) マネックストレーダー / 銘柄スカウター
スマホアプリ マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ
提携銀行口座 マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認)
ポイント投資・付与 マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能)
口座開設スピード オンライン申込で最短翌営業日

マネックス証券は、米国株取引に強みを持つネット証券で、投資信託の取扱本数は約1,800本です。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)も取り扱っており、つみたて投資枠と成長投資枠の両方で購入できます。

マネックス証券の特徴

米国株の充実:取扱銘柄数約5,000銘柄と豊富

情報提供の充実:米国株投資に関する情報が豊富

クレカ積立:マネックスカードで積立額の1.1%のマネックスポイント還元

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)で米国株式市場全体に投資しつつ、個別の米国株にも投資したい方には、マネックス証券が適しています。

まとめ

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のチャートは、Yahoo!ファイナンス、みんかぶ、証券会社アプリなどで確認できます。

投資信託は1日1回しか基準価額が更新されないため、株式のようなリアルタイム表示はできませんが、みんかぶでは推計値を確認できます。

チャートを見る際は、短期的な値動きに惑わされず、長期的なトレンドを重視しましょう。

基準価額が下がった時に慌てて売却するのではなく、ドルコスト平均法で淡々と積み立てを続けることが、長期的な資産形成につながります。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、低コストで米国株式市場全体に分散投資できる優れたファンドです。

SBI証券、楽天証券、マネックス証券などの主要ネット証券で購入でき、NISAのつみたて投資枠と成長投資枠の両方に対応しています。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。チャートは参考情報として活用し、長期・積立・分散投資の原則に沿って、無理のない範囲で資産形成を進めましょう。

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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