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マネックス証券でPTS取引を活用したいけれど、どう使えばいいのか迷っていませんか。
マネックス証券のPTS取引は、SOR注文という独自の仕組みで東証よりも有利な価格での取引を自動で探してくれる便利なサービスです。
ただし、夜間取引には対応していないため、SBI証券や楽天証券とは使い方が異なります。
この記事では、マネックス証券のSOR注文の仕組みから具体的な設定方法、他社との違いまで詳しく解説します。
自分の投資スタイルに合った証券会社選びの参考にしてください。
目次
マネックス証券のPTS取引とは?
マネックス証券のPTS取引は、SOR(Smart Order Routing)注文という独自の仕組みを使って、東京証券取引所とPTS(私設取引システム)の両方から最良の価格を自動で探してくれるサービスです。
通常の株取引とは異なり、複数の市場を比較して有利な条件で約定できる可能性があります。
PTSは「Proprietary Trading System」の略称で、証券取引所を経由せずに株式を売買できる私設取引システムのことです。
金融庁の認可を受けた金融商品取引業者が運営しており、東京証券取引所とは別の市場として機能しています。
マネックス証券が接続しているのは、ジャパンネクスト証券が運営する「ジャパンネクストPTS第1市場(J-Market)」です。
PTSでは指値注文のみが受け付けられ、価格優先・時間優先の原則に従って約定する「顧客注文対当方式」が採用されています。
東証では約定機会がない銘柄や価格でも、PTSなら約定できる場合があるのが特徴です。
SOR注文は、注文を受けた時点で東証とPTSの気配情報を参照し、システムが自動的に最良の市場を判定して注文を執行する仕組みです。
マネックス証券では初期設定でSOR注文が選択されているため、特別な操作をしなくても自動的にSOR注文として発注されます。
SOR注文の判定基準
価格優先・数量優先で最良市場を自動判定
同価格・同数量の場合は東証を優先
PTSで有利な価格の場合のみPTSに発注
SOR注文でPTSに約定した場合、約定明細画面で「JNX」と表示され、東証の気配値と比較した価格改善効果の金額が確認できます。
価格改善効果は第三者機関である株式会社QUICKの検証と評価を受けており、月次で公式サイトに開示されています。
マネックス証券のPTS取引は、東証の立会時間内のみ利用可能で、夜間取引(ナイトタイムセッション)には対応していません。
SBI証券や楽天証券、松井証券が提供している夜間取引(17:00~23:59など)は利用できないため、注意が必要です。
マネックス証券でPTS取引ができるのは、東証の取引時間である9:00~15:00(前場9:00~11:30、後場12:30~15:00)の間のみです。
夜間に株価に影響する重大ニュースが発表された場合でも、マネックス証券では翌営業日の取引開始まで待つ必要があります。
夜間取引を重視する方は、他の証券会社の利用を検討すべきでしょう。
マネックス証券のPTS取引3つのメリット
マネックス証券のPTS取引には、SOR注文による価格改善や取引時間の延長、PTS信用取引の利用など、投資家にとって魅力的なメリットがあります。
特にSOR注文は初期設定で有効になっているため、意識せずとも有利な価格での取引を目指せる点が大きな特徴です。
SOR注文の最大のメリットは、東証とPTSの気配を比較して、買い注文ならより安く、売り注文ならより高く約定できる可能性があることです。
例えば、東証で1,000円の気配が出ている銘柄が、PTSでは999円で買える場合、SOR注文は自動的にPTSに発注します。
価格改善効果は約定明細画面で確認でき、プラス表示されれば改善効果があったことを意味します。
マネックス証券では、この価格改善効果をすべて顧客に還元しており、SOR注文の利用料も通常の取引手数料のみで追加費用はかかりません。
ただし、SOR注文は必ずしも最良価格での約定を保証するものではありません。発注のタイミングや市場の気配状況によっては、結果的に最も有利な条件にならない場合もあります。
ジャパンネクストPTSのデイタイムセッションは、8:20~16:30まで運営されています。
マネックス証券のSOR注文は東証の立会時間内(9:00~15:00)のみ利用可能ですが、PTSの取引時間自体は東証より長く設定されています。
東証の取引時間外でも、PTSでは取引が継続されているため、東証では執行できない時間帯の注文にも対応できる可能性があります。
東証の昼休み時間(11:30~12:30)でも、PTSは稼働しているため、急な相場変動に対応したい場合に活用できます。
マネックス証券では、2020年6月から信用取引でもSOR注文(PTS信用取引)の提供を開始しました。
これにより、現物取引だけでなく信用取引でも価格改善機会を得られるようになりました。
PTS信用取引では、東証で建てた建玉をジャパンネクストPTSで返済したり、逆にPTSで建てた建玉を東証で返済することも可能です。
信用取引の取引手数料が適用され、PTS取引による追加的な費用はかかりません。
PTS信用取引を利用するには、所定の書面(PTS信用取引に係る合意書)を提出する必要があります。提出後すぐに利用できるため、信用取引を活用したい投資家にとって便利なサービスです。
マネックス証券のPTS取引で気をつけたい3つのこと
マネックス証券のPTS取引にはメリットがある一方で、夜間取引非対応や流動性の問題など、注意すべきデメリットも存在します。
これらのリスクを理解した上で利用することが、適切な投資判断につながります。
マネックス証券の最大のデメリットは、夜間取引に対応していないことです。
SBI証券や楽天証券、松井証券では17:00以降の夜間取引が可能ですが、マネックス証券では東証の立会時間外にPTS取引はできません。
夜間に発表される決算情報や重要なニュースに即座に対応したい投資家にとって、この制約は大きなデメリットとなります。例えば、15時の取引終了後に保有銘柄の業績下方修正が発表された場合、マネックス証券では翌営業日まで売却できません。
夜間取引を重視する場合は、マネックス証券と併用して夜間取引対応の証券会社の口座を開設することを検討すべきでしょう。
PTS取引は東証と比べて取引参加者が限定されるため、一般に流動性が低くなる傾向があります。
流動性が低いと、希望する価格で約定しにくかったり、大口の注文によって価格が大きく変動する可能性があります。
特に時価総額の小さい銘柄や出来高の少ない銘柄では、PTSでの約定機会がさらに限られます。
流動性リスクを軽減するには、出来高の多い主要銘柄を中心に取引することや、指値注文で慎重に価格を指定することが有効です。
PTSでは指値注文のみが受け付けられ、成行注文は利用できません。
マネックス証券のSOR注文では成行注文も指定できますが、PTSに発注される際は最良気配値をもとに自動的に指値注文として扱われます。
これは、PTSが「顧客注文対当方式」を採用しており、顧客が提示した指値を突き合わせる仕組みであるためです。
成行注文のような柔軟な注文方法が使えないため、急な相場変動時には機動的な取引がしにくい場合があります。また、PTSでは板寄せが行われないため、寄付きや引けのタイミングでの取引戦略も東証とは異なります。
マネックス証券でSOR注文を設定する手順
マネックス証券のSOR注文は、初期設定で有効になっているため、特別な設定なしで利用できます。
ここでは、実際の注文画面での操作方法から価格改善効果の確認方法まで、具体的な使い方を解説します。
マネックス証券の注文画面では、初期表示でSOR注文のチェックボックスがオンになっています。
このチェックを外さない限り、原則すべての注文がSOR注文として発注されます。
もし市場を指定して注文を出したい場合は、発注前にSOR注文のチェックを外し、「東証」または「JNX(PTS)」を選択してください。
通常はSOR注文のままにしておくことで、自動的に最良価格を探してくれます。SOR注文を指定した注文は、注文約定一覧で「東証(SOR)」と表示されます。約定後は、実際に約定した市場が表示され、PTSで約定した場合は「JNX」と表示されます。
SOR注文の設定ができたら、通常の株式注文と同じように銘柄コードまたは銘柄名を入力し、売買区分(買い・売り)、注文数量、価格条件(指値・成行)を指定します。
注文画面で「板情報にPTSを含める」にチェックを入れると、東証とPTSを統合した板情報が表示されます。
これにより、両市場の気配状況を一目で確認しながら注文を出すことができます。
条件付き注文やリバース注文でもSOR注文を利用できるため、投資戦略に応じて柔軟に活用できます。ただし、ワン株(単元未満株)や現引・現渡、みまもるくん、強制決済注文ではSOR注文は利用できません。
SOR注文が約定した後、注文約定明細画面で価格改善効果を確認できます。
PTSで約定した場合、約定単価の後に約定時の東証の気配値と比較した価格改善効果の金額が表示されます。
価格改善効果は、プラス(+)表示の場合は改善効果があったことを示し、マイナス(-)表示の場合は不利方向の価格効果を示します。
価格改善効果は約定日の17:00~20:00頃以降に表示されるため、約定直後には確認できない点に注意してください。また、執行評価レポートは株式取引の注文約定一覧から閲覧できます。このレポートでは、SOR注文の価格改善効果に関する詳細なデータを確認できます。
PTS信用取引を利用する場合は、事前に「PTS信用取引に係る合意書」を提出する必要があります。
この書面を提出・確認後、すぐにPTS信用取引を利用できるようになります。
PTS信用取引の手数料は通常の信用取引手数料と同じで、追加費用はかかりません。
金利や貸株料も通常の信用取引と同様です。
信用新規売り注文が東証とPTSに分割して執行された場合、それぞれの市場への発注数量が51単元を超えていなくても、空売り価格規制の対象となる場合があるため注意が必要です。また、ジャパンネクスト証券が独自に規制を行う場合もあるため、最新情報は公式サイトで確認してください。
マネックス証券と他社のPTS取引を比較
マネックス証券のPTS取引は、SOR注文という独自の仕組みが特徴ですが、夜間取引非対応という点で他社と大きく異なります。
ここでは、主要証券会社のPTS取引を比較し、マネックス証券の立ち位置を明確にします。
SBI証券、楽天証券、松井証券の3社は、いずれもジャパンネクストPTSの夜間取引(ナイトタイムセッション)に対応しています。
SBI証券は16:30~23:59、楽天証券と松井証券は17:00~23:59の時間帯で夜間取引が可能です。
SBI証券のナイトタイムセッションは手数料が完全無料で、楽天証券と松井証券も通常の手数料コースが適用されます。
これら3社は信用取引でもPTS取引に対応していますが、信用取引の時間帯は日中のみで夜間取引はできません。夜間取引では、東証の取引終了後に発表される決算情報や重要ニュースに即座に対応できるため、機動的な取引を重視する投資家に適しています。
マネックス証券にはこの機能がない点が最大の違いです。
マネックス証券のSOR注文は、注文受注時に東証とPTSの気配情報をリアルタイムで参照し、最良の市場を自動判定する仕組みです。
初期設定でSOR注文が有効になっているため、投資家が意識しなくても自動的に価格改善を目指せる点が大きな特徴です。
他社でもSOR注文に相当するサービスを提供していますが、マネックス証券は第三者機関(株式会社QUICK)による価格改善効果の検証と評価を受けており、その結果を月次で公式サイトに開示しています。
この透明性の高さは、マネックス証券の信頼性を示すポイントです。また、SOR注文の利用料は無料で、通常の取引手数料のみで利用できます。価格改善効果はすべて顧客に還元されるため、コスト面でも有利です。
マネックス証券のPTS取引(SOR注文)の手数料は、東京証券取引所での取引と同じです。
現物取引は約定金額に応じて55円~1,070円(税込)、信用取引は99円~385円(税込)の手数料がかかります。
一方、SBI証券のナイトタイムセッションは手数料が完全無料で、デイタイムセッションも取引所取引より安い手数料設定です。
楽天証券と松井証券は、通常の手数料コースが適用されますが、松井証券は1日の約定代金50万円以下なら手数料無料となります。
| 証券会社 | 夜間取引 | PTS手数料 | SOR注文 |
| マネックス証券 | 非対応 | 通常手数料と同じ | 対応(初期設定で有効) |
| SBI証券 | 16:30~23:59 | 夜間無料、日中は通常より安い | 対応 |
| 楽天証券 | 17:00~23:59 | 通常手数料と同じ | 対応 |
| 松井証券 | 17:00~翌2:00 | 通常手数料(50万円以下無料) | 対応 |
手数料だけで比較すると、夜間取引無料のSBI証券が最も有利ですが、マネックス証券はSOR注文の透明性や信用取引対応など、総合的なサービス内容で選ぶ価値があります。
PTS取引におすすめの証券会社3社
マネックス証券は夜間取引に対応していないため、夜間取引を重視する投資家には、SBI証券、楽天証券、松井証券の3社がおすすめです。
それぞれの特徴を理解して、自分の投資スタイルに合った証券会社を選びましょう。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、国内株式個人取引シェアNo.1を誇る最大手のネット証券です。
PTS取引では、ナイトタイムセッション(16:30~23:59)の手数料が完全無料という大きなメリットがあります。
デイタイムセッション(8:20~16:30)も取引所取引より安い手数料設定です。
SBI証券の特徴
夜間取引手数料が完全無料
投資信託約2,600本、外国株8カ国対応
複数のポイントサービスから選択可能
現物取引だけでなく信用取引でもPTS取引に対応しており、信用取引のPTS手数料も無料です。
また、SOR注文にも対応しているため、東証とPTSの両方から最良価格を探すことができます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は、楽天経済圏を活用したい投資家におすすめの証券会社です。
PTS取引では、ジャパンネクストPTSに加えてJAX PTSにも対応しており、2つのPTS市場を利用できる点が特徴です。
夜間取引は17:00~23:59まで可能です。
楽天証券の特徴
取引で楽天ポイントが貯まる・使える
2つのPTS市場に対応
高機能ツール「MARKET SPEED Ⅱ」
取引で楽天ポイントが貯まり、貯まったポイントで投資信託や株式を購入できます。
また、楽天カードで投資信託の積立をすると、積立額の一部がポイント還元される仕組みもあります。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券は、創業100年以上の歴史を持つ老舗証券会社です。
PTS取引では、夜間取引が翌2:00まで可能で、3社の中で最も長い時間帯で取引できます。
米国市場の動きをより長く見ながら取引したい投資家に適しています。
松井証券の特徴
25歳以下は手数料完全無料
夜間取引が翌2:00まで可能
サポート体制が充実
25歳以下は現物取引・信用取引の手数料が完全無料で、26歳以上でも1日の約定代金50万円以下なら手数料無料です。
少額投資から始めたい初心者や若年層の投資家にとって、コスト面で有利な証券会社です。
マネックス証券のPTS取引を活用すべき3つのシーン
マネックス証券のPTS取引は、夜間取引には対応していませんが、SOR注文による価格改善やPTS信用取引など、特定のシーンで有効に活用できます。
自分の投資スタイルに合った使い方を見つけましょう。
東証の前場と後場の間の昼休み時間(11:30~12:30)や、取引終了後の15:00~15:30の時間帯でも、PTSのデイタイムセッションは稼働しています。
マネックス証券のSOR注文は東証の立会時間内のみ機能しますが、PTSの取引時間自体は東証より長く設定されています。
昼休み中に突然の重要ニュースが発表された場合や、東証の取引終了直後に急な相場変動があった場合でも、PTSなら取引機会を得られる可能性があります。
ただし、流動性は東証より低いため、希望する価格で約定しにくい場合もあります。また、朝の8:20から取引が可能なため、東証の寄付き前の気配を見ながら事前に注文を出すこともできます。
マネックス証券のSOR注文は、初期設定で有効になっているため、特別な操作なしで自動的に価格改善を目指せます。
東証で1,000円の気配が出ている銘柄が、PTSでは999円で買える場合、SOR注文は自動的にPTSに発注します。
わずかな価格差でも、取引回数が多ければ累積的なコスト削減効果は大きくなります。
特に短期売買を繰り返す投資家にとって、SOR注文による価格改善は無視できないメリットです。
価格改善効果は約定明細画面で確認できるため、どれだけ有利な価格で取引できたかを数値で把握できます。この透明性の高さも、マネックス証券のSOR注文の魅力です。
マネックス証券では、現物取引だけでなく信用取引でもSOR注文(PTS信用取引)を利用できます。
信用取引で価格改善の恩恵を受けたい投資家にとって、マネックス証券は有力な選択肢です。
PTS信用取引では、東証で建てた建玉をPTSで返済したり、PTSで建てた建玉を東証で返済することも可能です。
市場をまたいだ柔軟な取引ができるため、投資戦略の幅が広がります。
信用取引の手数料は通常と同じで、PTS取引による追加費用はかかりません。金利や貸株料も通常の信用取引と同様のため、コスト面でも安心して利用できます。
よくある質問
マネックス証券のPTS取引に関して、投資家からよく寄せられる質問をまとめました。
疑問点を解消して、安心してPTS取引を始めましょう。
マネックス証券では夜間取引(ナイトタイムセッション)はできません。
PTS取引は東証の立会時間内(9:00~15:00)のみ利用可能です。
夜間取引を利用したい場合は、SBI証券、楽天証券、松井証券など、夜間取引に対応した証券会社の口座を開設する必要があります。
SOR注文の価格改善効果は、銘柄や市場状況によって異なります。
マネックス証券では、第三者機関(株式会社QUICK)による価格改善効果の検証結果を月次で公式サイトに開示しています。
約定明細画面では、個別の取引ごとに価格改善効果の金額を確認できます。
ただし、SOR注文は必ずしも価格改善を保証するものではなく、発注のタイミングによっては結果的に最良価格にならない場合もあります。
マネックス証券のSOR注文が可能な銘柄は、注文画面でSOR注文のチェックボックスが表示される銘柄です。
「板情報にPTSを含める」にチェックを入れると、東証とPTSを統合した板情報が表示され、PTS対応銘柄であることが確認できます。
すべての東証上場銘柄がPTS取引に対応しているわけではないため、注文前に確認することをおすすめします。
マネックス証券では、初期設定でSOR注文が有効になっているため、基本的にはSOR注文のまま利用することをおすすめします。
特定の市場(東証またはPTS)を指定して注文を出したい場合のみ、SOR注文のチェックを外して市場を選択してください。
通常は、SOR注文を使うことで自動的に最良価格を探してくれるため、投資家にとってメリットが大きいです。
SOR注文でPTSに発注されても、流動性が低い場合や気配状況が変わった場合は約定しないことがあります。
その場合、マネックス証券のシステムは自動的に東証に同じ注文を出し直します。
投資家が手動で操作する必要はありません。
ただし、PTSでも東証でも約定しない場合は、指値価格を見直すか、出来高の多い時間帯に注文を出すなどの工夫が必要です。
マネックス証券のPTS取引(SOR注文)の手数料は、東京証券取引所での取引と同じです。
PTS取引による追加費用はかかりません。
現物取引は約定金額に応じて55円~1,070円(税込)、信用取引は99円~385円(税込)の手数料が適用されます。
SOR注文の利用料も無料で、価格改善効果はすべて顧客に還元されます。
マネックス証券のPTS取引は、SOR注文という独自の仕組みで東証とPTSから自動的に最良価格を探してくれる便利なサービスです。
初期設定で有効になっているため、特別な操作なしで価格改善の恩恵を受けられます。
ただし、夜間取引には対応していないため、15時以降の取引を重視する投資家には向いていません。
夜間取引が必要な場合は、SBI証券、楽天証券、松井証券など、夜間取引対応の証券会社を検討すべきでしょう。
マネックス証券は、SOR注文の透明性や信用取引対応、第三者機関による検証など、総合的なサービス品質で選ぶ価値があります。
自分の投資スタイルに合わせて、マネックス証券の特徴を活かした取引を行いましょう。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。PTS取引は流動性が低く、希望する価格で約定しにくい場合もあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは各証券会社の公式サイトでご確認ください。
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