5大証券を比較|特徴・手数料・選び方を解説

「GMOクリック証券って実際どうなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
GMOクリック証券は、株式取引やFX、CFDなど幅広い金融商品を扱うネット証券会社です。手数料の安さや高機能な取引ツールが魅力ですが、単元未満株や外国株の取扱いがないなど、気をつけたいポイントもあります。
この記事では、GMOクリック証券の手数料体系、メリット・デメリット、実際の利用者の評判まで詳しく解説します。口座開設を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
GMOクリック証券とは
GMOクリック証券は、GMOインターネットグループが運営するネット証券会社です。株式取引だけでなく、FXやCFDなど多彩な金融商品を取り扱っています。
GMOクリック証券は、2005年に設立されたインターネット専業の証券会社です。親会社のGMOインターネット株式会社は東証プライム市場に上場しており、グループ全体で金融サービスを展開しています。
FX取引高では世界第1位を獲得し、ギネス世界記録にも認定されました。CFD取引高でも国内シェアNo.1を誇るなど、デリバティブ取引に強みを持つ証券会社として知られています。
金融庁への登録も完了しており(関東財務局長(金商)第77号)、日本投資者保護基金にも加入しているため、安心して取引できる環境が整っています。
GMOクリック証券では、現物株式、信用取引、投資信託、FX、CFD、債券など幅広い商品を取り扱っています。特にFXとCFDは主力商品で、業界トップクラスのスプレッドを提供しています。
NISA口座にも対応しており、つみたて投資枠と成長投資枠の両方を利用できます。つみたてNISA対象の投資信託は約80本、成長投資枠では約120本の投資信託から選択可能です。
また、貸株サービスや証券コネクト口座(GMOあおぞらネット銀行との連携サービス)など、資産を効率的に運用できるサービスも充実しています。
GMOクリック証券の口座数は約78万口座で、着実に利用者を増やしています。FXやCFDなどレバレッジ取引を活用したい中級者以上の投資家に特に人気があります。
一方で、手数料の安さから投資初心者にも選ばれており、幅広い層に利用されている証券会社です。株式取引とFX・CFDを一つの口座で管理できる利便性も、多くの投資家に支持される理由となっています。
GMOクリック証券の魅力の一つは、低水準の手数料体系です。現物取引や信用取引の手数料が非常に安く、コストを抑えて投資したい方に適しています。
GMOクリック証券の現物株式取引の手数料は、1約定ごとに0円~1,691円(税込)です。10万円までの取引なら96円、50万円までなら265円と、少額取引でもコストを抑えられます。
信用取引の手数料は、1約定ごとに0円~1,320円(税込)です。10万円までは97円、50万円までは194円、100万円までは385円、500万円までは660円、500万円超は1,320円となっています。
さらに、1日の約定代金合計が100万円までなら、何回取引しても手数料は438円の定額です。デイトレードなど短期売買を繰り返す方にとって、この定額プランは非常にお得です。
GMOクリック証券の手数料を主要ネット証券と比較すると、その安さが際立ちます。以下の表で、50万円までの現物取引手数料を比較してみましょう。
| 証券会社 | 10万円まで | 50万円まで |
| GMOクリック証券 | 96円 | 265円 |
| SBI証券 | 0円 | 0円 |
| 楽天証券 | 0円 | 0円 |
| マネックス証券 | 110円 | 495円 |
| 松井証券 | 0円 | 0円 |
SBI証券、楽天証券、松井証券は現物取引を無料化していますが、GMOクリック証券も十分に低水準です。特に信用取引やFX・CFDの手数料を総合的に考えると、GMOクリック証券のコストパフォーマンスは高いと言えます。
GMOクリック証券の5つのメリット
GMOクリック証券には、他社にはない魅力的なメリットが数多くあります。特に手数料の安さと取引ツールの充実度は、多くの投資家から高く評価されています。
GMOクリック証券の現物株式取引は、低水準の手数料体系を実現しています。1約定ごとに0円~1,691円と、少額取引でもコストを抑えられるため、投資初心者でも気軽に始められます。
投資信託の購入時手数料も無料(ノーロード)で、約120本の投資信託から選択できます。つみたてNISA対象の投資信託も約80本用意されており、長期的な資産形成にも適しています。
GMOクリック証券は、FX取引高で世界第1位を獲得した実績を持ち、スプレッドの狭さに定評があります。米ドル/円のスプレッドは0.2銭原則固定と、業界トップクラスを維持しています。
CFD取引でも、日経225やダウ平均などの主要指数、金や原油などのコモディティ、個別株CFDなど多彩な商品を低コストで取引できます。レバレッジを活用した効率的な資産運用が可能です。
GMOクリック証券では、PC版の「Platフォーム」とスマホアプリ「GMOクリック証券アプリ」「iClickFX」を提供しています。どちらも直感的な操作性と高度なチャート分析機能を備えており、初心者から上級者まで幅広く対応しています。
取引ツールの特徴
Platフォームでは、リアルタイムの株価情報、多彩なテクニカル指標、スピード注文機能などが利用できます
スマホアプリでも同様の機能が使えるため、外出先でもスムーズに取引できます
GMOクリック証券の貸株サービスでは、保有している株式を証券会社に貸し出すことで、貸株金利を受け取れます。配当金や株主優待を受け取りながら貸株金利も得られる「配当金自動取得サービス」も利用可能です。
GMOあおぞらネット銀行の普通預金口座とGMOクリック証券の口座を連携させる「証券コネクト口座」を利用すると、普通預金金利が優遇されます。通常の普通預金金利よりも高い金利が適用されるため、余剰資金を効率的に運用できます。
また、証券コネクト口座を設定すると、株式購入時に自動的に銀行口座から資金が振り替えられるため、入金の手間が省けます。資金管理がスムーズになり、取引のチャンスを逃しにくくなります。
GMOクリック証券の4つのデメリット
GMOクリック証券には多くのメリットがありますが、いくつか注意すべきデメリットもあります。自分の投資スタイルに合っているか、事前に確認しておきましょう。
GMOクリック証券では、単元未満株(1株単位での株式購入)の取扱いがありません。通常、株式は100株単位での購入が基本となるため、高額な銘柄を少額で購入したい方には不向きです。
例えば、株価が5,000円の銘柄を購入する場合、最低でも50万円の資金が必要になります。SBI証券の「S株」や楽天証券の「かぶミニ®」のように、1株から購入できるサービスを利用したい方は、他社の利用を検討する必要があります。
GMOクリック証券では、米国株や中国株などの外国株式を直接取引できません。外国株式に投資したい場合は、投資信託やCFDを通じて間接的に投資する形になります。
米国の個別株(Apple、Amazonなど)を直接購入したい方や、海外市場への分散投資を重視する方には、SBI証券(8カ国対応)や楽天証券(6カ国対応)など、外国株の取扱いが豊富な証券会社の方が適しているでしょう。
GMOクリック証券の投資信託取扱数は約120本で、SBI証券(約2,600本)や楽天証券(約2,550本)と比較すると少なめです。つみたてNISA対象の投資信託も約80本と、選択肢が限られています。
とはいえ、主要なインデックスファンドやアクティブファンドは揃っているため、基本的な資産運用には十分対応できます。多様な投資信託から選びたい方には物足りないかもしれませんが、シンプルな運用を好む方には問題ありません。
GMOクリック証券のIPO(新規公開株)取扱実績は、年間35銘柄(2024年実績)と、SBI証券(年間78銘柄)やSMBC日興証券(年間52銘柄)と比べて少なめです。主幹事実績も年間2社と限定的です。
IPO投資を積極的に行いたい方にとっては、取扱銘柄数が少ない点がデメリットになります。IPO投資を重視する場合は、複数の証券口座を開設して、当選確率を高める戦略が有効です。
GMOクリック証券を実際に利用している方の口コミを見ると、手数料の安さや取引ツールの使いやすさが高く評価されています。一方で、商品ラインナップに関する不満の声も見られます。
利用者からの良い評判として、以下のような声が多く寄せられています。
特に、FXやCFDなどのデリバティブ取引を活用している投資家からの評価が高く、スプレッドの狭さと取引ツールの高機能性が支持されています。
一方で、以下のような不満の声も見られます。
特に、投資信託や外国株に力を入れたい方からは、商品ラインナップの少なさを指摘する声が多く見られます。自分の投資スタイルに合った証券会社を選ぶことが大切です。
「GMOクリック証券はやばい」の真相
インターネット上で「GMOクリック証券 やばい」という検索ワードを見かけることがあります。この噂の真相と、実際のセキュリティ対策について解説します。
GMOクリック証券では、過去に不正アクセスによる不正取引が発生したことがあります。2018年頃、顧客のログイン情報が第三者に不正利用され、無断で取引が行われる事案が複数報告されました。
しかし、GMOクリック証券は被害を受けた顧客に対して全額補償を実施し、迅速に対応しました。金融庁への登録も維持されており(関東財務局長(金商)第77号)、日本投資者保護基金にも加入しているため、万が一の際にも顧客資産は保護される仕組みになっています。
現在、GMOクリック証券では二段階認証を導入し、不正ログインを防ぐ対策を強化しています。ログイン時にパスワードに加えて、スマートフォンに送信されるワンタイムパスワードの入力が必要となり、セキュリティレベルが大幅に向上しました。
また、顧客資産と自己資産を分別管理し、信託銀行に預託することで、万が一GMOクリック証券が経営破綻した場合でも顧客資産が保全される仕組みを整えています。
GMOクリック証券は、投資スタイルによって向き不向きがあります。自分に合っているかどうか、以下のチェックリストで確認してみましょう。
GMOクリック証券は、以下のような方に特におすすめです。
特に、FXやCFDに興味がある方や、手数料を最小限に抑えたい方にとって、GMOクリック証券は魅力的な選択肢です。
一方で、以下のような方には他の証券会社の方が適しているかもしれません。
自分の投資目的やスタイルに合わせて、複数の証券口座を使い分けるのも一つの方法です。
GMOクリック証券の口座開設方法
GMOクリック証券の口座開設は、オンラインで簡単に手続きできます。最短即日で口座開設が完了する場合もあるため、スムーズに投資を始められます。
口座開設には、本人確認書類とマイナンバー確認書類が必要です。本人確認書類として、運転免許証、パスポート、住民基本台帳カード、在留カードなどが利用できます。
口座開設の手順は以下の通りです。
マイナンバーカードを利用した「スマホで本人確認」を選択すると、最短即日で口座開設が完了します。
口座開設が完了したら、まず初回ログインを行い、パスワードを変更します。次に、二段階認証を設定して、セキュリティを強化しましょう。
取引を始めるには、証券口座に資金を入金する必要があります。GMOあおぞらネット銀行との証券コネクト口座を設定すると、自動入出金が可能になり便利です。他の銀行からの振込も可能ですが、振込手数料がかかる場合があるため注意してください。
入金が完了したら、取引ツールをダウンロードまたはWebブラウザでログインし、株式やFXの取引を開始できます。初めての方は、少額から取引を始めて、操作に慣れることをおすすめします。
GMOクリック証券は、株式取引やFX、CFDなど多彩な金融商品を低コストで取引できるネット証券会社です。現物・信用取引の手数料が低水準で、FXのスプレッドも狭いため、コストを抑えて投資したい方に適しています。
高機能な取引ツールや貸株サービス、証券コネクト口座など、便利なサービスも充実しています。一方で、単元未満株や外国株の取扱いがない点、投資信託の選択肢が少ない点には注意が必要です。
自分の投資スタイルや目的に合わせて、GMOクリック証券が適しているか検討してみてください。複数の証券口座を使い分けることで、それぞれの強みを活かした効率的な資産運用が可能になります。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。詳しくはGMOクリック証券の公式サイトでご確認いただくか、専門家にご相談ください。
この記事のキーワード
キーワードがありません。
この記事を見た方はこんな記事も見ています
この記事と同じキーワードの記事
まだ記事がありません。
キーワードから探す
カンタン1分登録で、気になる資料を無料でお取り寄せ
そんなお悩みをお持ちの方は、まずはお問い合わせください!