iDeCoの手数料を比較|安い金融機関の選び方と注意点

資産運用を始めたいけれど、証券会社が多すぎてどこを選べばいいか分からない。
そんな悩みを抱えている方は少なくありません。
証券会社選びは資産運用の成功を左右する重要なポイントです。手数料の安さ、取扱商品の豊富さ、使いやすさなど、比較すべき項目は多岐にわたります。
この記事では、資産運用に最適な証券会社の選び方と、具体的なおすすめ証券会社を徹底比較します。初心者の方でも自分に合った証券会社を見つけられるよう、分かりやすく解説していきます。
目次
資産運用に最適な証券会社とは、手数料が安く、取扱商品が豊富で、使いやすいツールが揃っている証券会社のことです。
特に初心者の方は、NISA口座に対応しており、少額から投資を始められる証券会社を選ぶことが大切です。
証券会社には店舗型証券会社とネット証券の2種類があります。店舗型は対面での相談ができる一方、手数料が高めに設定されています。ネット証券は手数料が安く、スマホやパソコンから24時間取引できる利便性があります。
資産運用を始める際には、まず自分の投資目的を明確にすることが重要です。
老後資金の準備なのか、短期的な利益を狙うのか、目的によって選ぶべき証券会社や商品が変わってきます。
金融庁は、長期・積立・分散投資の重要性を推奨しています。短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期的な視点で資産形成を行うことが大切です。
証券会社を選ぶ際には、金融庁に登録されている正規の金融商品取引業者かどうかを必ず確認しましょう。金融庁のウェブサイトで登録業者を検索できます。
また、証券会社が倒産した場合でも、日本投資者保護基金により1,000万円まで保護される仕組みがあります。
ただし、投資した商品の価値が下がることによる損失は保護されませんので注意が必要です。
資産運用におすすめの証券会社5社
ここでは、資産運用に適した主要な証券会社を5社紹介します。
それぞれの特徴や強みを理解して、自分に合った証券会社を選びましょう。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券の特徴
口座開設数約1,500万口座を誇る国内最大手のネット証券
取扱商品の豊富さ、手数料の安さ、使いやすさのすべてにおいて高い水準
投資信託は約2,600本と業界トップクラスの品揃え
SBI証券は、取扱商品の豊富さ、手数料の安さ、使いやすさのすべてにおいて高い水準を維持しています。
国内株式の現物取引・信用取引は原則無料(一部ETF/REIT信用取引は有料)で、投資信託は約2,600本と業界トップクラスの品揃えです。
つみたて投資枠対象の投資信託も約271本と充実しており、初心者の方でも選びやすい環境が整っています。
外国株は8カ国に対応し、米国株は約5,000銘柄を取り扱っています。IPO(新規公開株)の取扱実績も年間78銘柄(2024年実績)と豊富で、幅広い投資ニーズに応えられます。
ポイントサービスも充実しており、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALポイント、PayPayポイントの5種類から選択可能です。普段使っているポイントを投資に活用できるのは大きなメリットです。
取引ツールは、PC向けの「HYPER SBI 2」やスマホアプリ「SBI証券アプリ」など、用途に応じて選べる多彩なラインナップが用意されています。
口座開設は最短翌営業日と迅速で、すぐに投資を始めたい方にもおすすめです。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券の特徴
楽天ポイントを使った投資ができる
楽天カードでの投資信託積立で楽天ポイントが還元される
楽天経済圏を活用している方には特におすすめ
楽天証券は、口座開設数約1,200万口座を持つ主要ネット証券の一つです。
最大の特徴は、楽天ポイントを使った投資ができることです。楽天市場での買い物や楽天カードの利用で貯まったポイントを投資に回せるため、投資のハードルが低くなります。
国内株式の現物取引は原則無料で、投資信託は約2,550本を取り扱っています。つみたて投資枠対象の投資信託も約200本と充実しており、長期投資に適した商品が揃っています。
楽天カードでの投資信託積立は、積立額に応じて楽天ポイントが還元されるため、お得に資産運用を続けられます。
外国株は6カ国に対応し、米国株は約4,500銘柄を取り扱っています。IPOの取扱実績は年間56銘柄(2024年実績)と、主要ネット証券の中でも上位の水準です。
取引ツールは、PC向けの高機能ツール「MARKET SPEED Ⅱ」やスマホアプリ「iSPEED」など、使いやすさに定評があります。初心者でも直感的に操作できるデザインが特徴です。
口座開設は最短翌営業日で完了し、すぐに取引を始められます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券の特徴
米国株の取扱銘柄数は約5,000銘柄と業界トップクラス
単元未満株取引サービス「ワン株」で1株から購入できる
高機能なツールを使いこなしたい方に向いている
マネックス証券は、口座開設数約270万口座を持つネット証券で、米国株投資に強みを持っています。
米国株の取扱銘柄数は約5,000銘柄と業界トップクラスで、米国市場への投資を考えている方には特におすすめです。
国内株式の現物取引は55円~1,070円(税込)、信用取引は99円~385円(税込)と、取引金額に応じた手数料体系になっています。投資信託は約1,800本を取り扱い、つみたて投資枠対象の投資信託も約217本と充実しています。
単元未満株取引サービス「ワン株」では、約1,500銘柄を1株から購入できます。少額から分散投資を始めたい方に適したサービスです。
IPOの取扱実績は年間54銘柄(2024年実績)と豊富で、主幹事実績も年間1社あります。
ポイントサービスは、マネックスポイントとdポイントに対応しており、貯まったポイントは投資信託の購入などに利用できます。
取引ツールは、PC向けの「マネックストレーダー」など17種類、スマホアプリは「マネックス証券アプリ」など15種類と、非常に充実しています。
口座開設は最短2営業日で完了します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券の特徴
25歳以下の方の手数料が無料
26歳以上でも1日の約定代金が50万円までは手数料無料
若い世代の資産形成を応援
松井証券は、口座開設数約160万口座を持つネット証券で、25歳以下の方の手数料が無料という大きな特徴があります。
若い世代の資産形成を応援する姿勢が明確で、初めて投資を始める学生や若手社会人に最適です。
26歳以上の方でも、1日の約定代金が50万円までは現物取引・信用取引ともに手数料無料です。少額から投資を始める方にとって、コストを抑えられるメリットがあります。
投資信託は約1,900本を取り扱い、つみたて投資枠対象の投資信託も約250本と充実しています。長期的な資産形成に適した商品が揃っています。
外国株は米国株を中心に約4,900銘柄を取り扱っています。IPOの取扱実績は年間54銘柄(2024年実績)と、主要ネット証券の中でも上位の水準です。
ポイントサービスは松井証券ポイントを採用しており、貯まったポイントは投資信託の購入や商品との交換に利用できます。
取引ツールは、PC向けの「マーケットラボ」など12種類、スマホアプリは「日本株アプリ」など8種類が用意されています。
口座開設は最短即日で完了し、すぐに取引を始められます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数(残あり口座) | 約105.3万口座 ※2025年3月末時点 |
| 取引手数料 | 【国内株式】 約定代金 × 最大1.265%(税込) ※最低手数料2,750円(税込) 【米国株式】 約定代金 × 0.495%(税込) ※最低手数料22米ドル(税込) ※手数料は取引チャネルや銘柄により異なります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA:つみたて投資枠・成長投資枠ともに対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 29銘柄 ※2025年時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式(約4,000銘柄) / 米国株式 / 投資信託(約285本) |
| 投資信託 | 約4,054本 ※2025年7月時点 |
| 外国株 | 米国株:約4,500銘柄 その他外国株:取扱限定的 |
| 取引ツール(PC) | オンライントレード(WEB) 専用取引アプリ(PC版) |
| スマホアプリ | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券アプリ(iOS / Android対応) |
| 提携銀行口座 | 三菱UFJ銀行(即時入出金サービス対応) |
| ポイント投資・付与 | なし(ポイント投資制度は未対応) |
| 口座開設スピード | 通常2〜3営業日 ※オンライン申込後、書類提出状況により変動 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の特徴
三菱UFJフィナンシャル・グループとモルガン・スタンレーの合弁会社という信頼性
外国株は14カ国に対応
IPOの主幹事実績が高い
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、口座開設数約1,800万口座を持つ大手証券会社です。
三菱UFJフィナンシャル・グループとモルガン・スタンレーの合弁会社という信頼性の高さが特徴です。
国内株式の取引手数料は、約定金額に応じて設定されています。投資信託は約750本を取り扱い、つみたて投資枠対象の投資信託も約30本用意されています。
外国株は14カ国に対応しており、他のネット証券と比較して取扱国数が多いのが特徴です。米国株は約650銘柄を取り扱っています。
IPOの取扱実績は年間21銘柄(2024年実績)で、主幹事実績は年間9社と高い水準です。大手証券会社ならではのIPO案件へのアクセスが魅力です。
ポイントサービスはPontaポイントに対応しており、取引に応じてポイントが貯まります。貯まったポイントは投資信託の購入などに利用できます。
取引ツールはWebアプリのみですが、シンプルで使いやすい設計になっています。
口座開設は最短2営業日で完了します。
証券会社を選ぶ7つのポイント
証券会社を選ぶ際には、複数の観点から比較検討することが重要です。
ここでは、特に注目すべき7つのポイントを詳しく解説します。
手数料は投資のリターンに直接影響する重要な要素です。
特に長期投資では、わずかな手数料の差が積み重なって大きな金額になります。
現在、多くのネット証券では国内株式の現物取引手数料が無料化されています。SBI証券や楽天証券などの主要ネット証券は、原則として国内株式の取引手数料を無料としています。
投資信託の購入手数料(販売手数料)も、ネット証券では無料(ノーロード)の商品が増えています。
ただし、信託報酬(運用管理費用)は商品ごとに異なるため、長期保有する場合は信託報酬の低い商品を選ぶことが重要です。
少額投資を考えている方は、1日の約定代金が一定額以下であれば手数料無料になるプランを提供している証券会社を選ぶとよいでしょう。
証券会社によって取り扱っている商品の種類や数は大きく異なります。
投資信託の本数、国内株式の銘柄数、外国株の取扱国数などを確認しましょう。
投資信託は、SBI証券が約2,600本、楽天証券が約2,550本と、主要ネット証券では2,000本以上を取り扱っています。選択肢が多いほど、自分の投資方針に合った商品を見つけやすくなります。
外国株投資を考えている方は、取扱国数と銘柄数を確認しましょう。米国株はほとんどの証券会社で取り扱っていますが、中国株や東南アジア株などは証券会社によって対応状況が異なります。
IPO(新規公開株)に興味がある方は、年間の取扱件数と主幹事実績を確認することをおすすめします。主幹事を務める証券会社は、より多くの株式を割り当てられるため、当選確率が高くなる傾向があります。
NISA(少額投資非課税制度)とiDeCo(個人型確定拠出年金)は、税制優遇を受けられる重要な制度です。
これらの制度に対応している証券会社を選ぶことで、効率的に資産形成ができます。
2024年から新NISA制度がスタートし、非課税保有限度額が1,800万円に拡大されました。つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は年間240万円まで投資できます。
つみたて投資枠で購入できる投資信託の本数は証券会社によって異なります。SBI証券は約271本、楽天証券は約200本と、主要ネット証券では豊富な選択肢が用意されています。
取引ツールの使いやすさは、日々の投資活動に大きく影響します。
特に初心者の方は、直感的に操作できるシンプルなツールを提供している証券会社を選ぶとよいでしょう。
スマホアプリの使いやすさも重要なポイントです。外出先でも気軽に取引や資産状況の確認ができるアプリがあると便利です。楽天証券の「iSPEED」やSBI証券の「SBI証券アプリ」は、初心者でも使いやすいと評判です。
PC向けの取引ツールは、より高機能なチャート分析や詳細な情報表示が可能です。本格的に投資を行いたい方は、高機能なツールを提供している証券会社を選ぶとよいでしょう。
デモ画面や動画マニュアルが用意されている証券会社もあるので、口座開設前に確認することをおすすめします。
ポイント還元サービスは、投資を続けるモチベーションにつながります。
貯まったポイントを投資に回せる「ポイント投資」に対応している証券会社も増えています。
SBI証券は、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALポイント、PayPayポイントの5種類から選択できます。普段使っているポイントを選べるため、効率的にポイントを活用できます。
楽天証券は楽天ポイントが貯まり、楽天カードでの投資信託積立では積立額に応じてポイントが還元されます。楽天経済圏を活用している方には大きなメリットです。
クレジットカード積立は、積立投資をしながらクレジットカードのポイントも貯められるお得なサービスです。対応している証券会社とクレジットカードの組み合わせを確認しましょう。
投資初心者の方にとって、困ったときに相談できるサポート体制は重要です。
電話サポート、チャットサポート、メールサポートなど、複数の問い合わせ方法が用意されているか確認しましょう。
電話サポートの対応時間は証券会社によって異なります。平日の日中のみの場合もあれば、夜間や土日も対応している証券会社もあります。自分のライフスタイルに合ったサポート体制を選びましょう。
FAQやヘルプページが充実している証券会社は、自分で調べて解決できることが多いため便利です。動画マニュアルやセミナーを提供している証券会社もあります。
店舗を持つ証券会社では、対面での相談も可能です。ただし、手数料が高めに設定されている場合が多いため、コストとサービスのバランスを考慮しましょう。
証券会社の信頼性は、長期的な資産運用において非常に重要です。
以下のポイントを確認しましょう。
大手金融グループに属する証券会社は、経営の安定性という点で安心感があります。SBI証券はSBIホールディングス、楽天証券は楽天グループ、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は三菱UFJフィナンシャル・グループに属しています。
口座開設数が多い証券会社は、多くの投資家から支持されている証拠です。ただし、自分の投資スタイルに合っているかどうかを最優先に考えましょう。
投資目的別のおすすめ証券会社
投資目的やライフステージによって、最適な証券会社は異なります。
ここでは、代表的な4つの投資目的別におすすめの証券会社を紹介します。
老後資金の準備には、長期・積立・分散投資が適しています。
つみたてNISAやiDeCoを活用して、時間をかけてコツコツと資産を増やしていく方法がおすすめです。
分散投資を実践するために、国内株式、外国株式、債券など複数の資産クラスに投資できるバランス型ファンドも検討してみましょう。
投資初心者の方や、まずは少額から始めたい方には、100円から投資信託を購入できる証券会社がおすすめです。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券などの主要ネット証券は、100円から投資信託の積立投資が可能です。少額から始められるため、投資に慣れるまでのリスクを抑えられます。
単元未満株(ミニ株)サービスを利用すれば、通常100株単位でしか買えない株式を1株から購入できます。SBI証券の「S株」、楽天証券の「かぶミニ®」、マネックス証券の「ワン株」などがあります。
松井証券は、26歳以上でも1日の約定代金が50万円までは手数料無料です。少額投資を続ける場合、手数料が無料になるラインを把握しておくことが重要です。
ポイント投資を活用すれば、現金を使わずに投資を始められます。楽天証券では楽天ポイント、SBI証券ではVポイントやPontaポイントなどを使って投資信託を購入できます。
米国株投資を考えている方には、取扱銘柄数が多く、取引手数料が安い証券会社を選ぶことが重要です。
マネックス証券は、米国株の取扱銘柄数が約5,000銘柄と業界トップクラスです。米国株専用のスマホアプリも提供しており、米国市場の情報収集や取引がしやすい環境が整っています。
SBI証券も米国株の取扱銘柄数が約5,000銘柄と豊富で、米国株専用アプリ「SBI証券 米国株アプリ」を提供しています。取引手数料も競争力のある水準です。
楽天証券は米国株の取扱銘柄数が約4,500銘柄で、取引ツール「iSPEED」で米国株の情報を簡単に確認できます。楽天ポイントを使った米国株投資も可能です。
米国株投資では、為替手数料も重要なコストです。円をドルに換える際の為替手数料が安い証券会社を選ぶことで、トータルコストを抑えられます。
IPO(新規公開株)投資に興味がある方は、年間の取扱件数が多く、主幹事実績がある証券会社を選びましょう。
| 証券会社 | IPO取扱件数(2024年) | 主幹事実績(2024年) |
| SBI証券 | 78銘柄 | 12社 |
| 楽天証券 | 56銘柄 | 0社 |
| マネックス証券 | 54銘柄 | 1社 |
| 松井証券 | 54銘柄 | 0社 |
SBI証券は、IPO取扱件数が年間78銘柄と最も多く、主幹事実績も年間12社と高い水準です。IPO投資を本格的に行いたい方には最適な証券会社です。
SMBC日興証券やみずほ証券などの大手証券会社も、主幹事を務めることが多く、IPO株の割り当てが多い傾向があります。ただし、手数料はネット証券よりも高めです。
IPO投資では、複数の証券会社に口座を開設して申し込むことで、当選確率を高めることができます。主要なネット証券と大手証券会社を組み合わせて申し込むのが一般的な戦略です。
証券会社を選んだら、実際に口座を開設して投資を始めましょう。
ここでは、口座開設から運用開始までの具体的な手順を解説します。
証券口座の開設は、以下の手順で進めます。
本人確認書類は、運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、健康保険証などが利用できます。証券会社によって必要な書類が異なるため、事前に確認しましょう。
マイナンバーカードを持っている方は、オンライン本人確認(eKYC)を利用することで、最短即日~翌営業日で口座開設が完了します。郵送での本人確認の場合は、1週間程度かかることがあります。
NISA口座を開設する場合は、通常の証券口座と同時に申し込むことができます。NISA口座は1人1口座しか開設できないため、どの証券会社で開設するかよく検討しましょう。
口座開設が完了したら、投資を始める前に初期設定を行いましょう。
まず、取引パスワードや暗証番号を設定します。セキュリティを高めるため、推測されにくい複雑なパスワードを設定しましょう。二段階認証を設定できる証券会社もあります。
NISA口座を開設した方は、つみたて投資枠の積立設定を行いましょう。積立する投資信託、積立金額、積立日を選択します。毎月一定額を自動的に積み立てる設定にしておけば、手間がかかりません。
入金方法も確認しましょう。銀行口座からの即時入金サービスを利用すれば、手数料無料でリアルタイムに入金できます。対応銀行は証券会社によって異なります。
取引ツールやスマホアプリをダウンロードして、ログインできるか確認しておきましょう。操作に慣れるため、デモ画面がある場合は試してみることをおすすめします。
投資初心者の方は、以下のような商品から始めることをおすすめします。
インデックスファンドは、日経平均株価やS&P500などの指数に連動する投資信託です。信託報酬が低く、長期投資に適しています。
つみたて投資枠対象の投資信託は、金融庁が定めた基準を満たした長期投資に適した商品です。販売手数料が無料で、信託報酬も低水準に設定されています。
バランス型ファンドは、株式と債券を組み合わせた商品で、自動的に資産配分を調整してくれます。投資の知識が少ない方でも、分散投資を実践できます。
最初は少額から始めて、投資に慣れてきたら徐々に金額を増やしていくことをおすすめします。一度に多額の資金を投入するのではなく、時間分散を意識しましょう。
手数料を徹底比較
手数料は投資のリターンに直接影響するため、証券会社選びの重要なポイントです。
ここでは、主要な取引における手数料を比較します。
| 証券会社 | 現物取引手数料 | 信用取引手数料 |
| SBI証券 | 原則無料 | 原則無料 |
| 楽天証券 | 原則無料 | 0円~1,385円 |
| マネックス証券 | 55円~1,070円 | 99円~385円 |
| 松井証券 | 50万円/日まで無料(26歳以上) | 50万円/日まで無料(26歳以上) |
| 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 約定金額の0.869%~ | 約定金額による |
主要なネット証券では、国内株式の現物取引手数料が無料化されています。SBI証券と楽天証券は原則無料で、松井証券も1日の約定代金が50万円までは無料です。
信用取引手数料も、SBI証券は原則無料となっており、コストを抑えて取引できます。ただし、一部のETFやREITの信用取引は有料の場合があるため、事前に確認しましょう。
大手証券会社は、ネット証券と比較して手数料が高めに設定されています。対面でのサポートを重視する方には適していますが、コストを抑えたい方はネット証券を選ぶとよいでしょう。
投資信託の購入手数料(販売手数料)は、主要なネット証券ではほとんどの商品が無料(ノーロード)です。購入時にコストがかからないため、少額から投資を始めやすくなっています。
一方、信託報酬(運用管理費用)は商品ごとに異なります。インデックスファンドは年0.1%~0.2%程度、アクティブファンドは年1%~2%程度が一般的です。
長期投資では、信託報酬の差が大きな影響を及ぼします。例えば、100万円を年率5%で20年間運用した場合、信託報酬が年0.1%と年1%では、最終的な資産額に約40万円の差が生まれます。
つみたて投資枠対象の投資信託は、金融庁が定めた基準により信託報酬が低水準に抑えられています。長期投資を考えている方は、つみたて投資枠対象の商品から選ぶことをおすすめします。
資産運用で気をつけたい3つのこと
資産運用にはリスクが伴います。
ここでは、特に注意すべき3つのリスクとその対策を解説します。
元本割れのリスクを軽減するためには、分散投資が有効です。
複数の資産クラス(国内株式、外国株式、債券など)に分散することで、一つの資産が下落しても他の資産でカバーできる可能性があります。
長期投資も重要な対策です。短期的には価格が大きく変動することがありますが、長期的には経済成長とともに資産価値が上昇する傾向があります。
自分のリスク許容度を理解することも大切です。大きな損失に耐えられない方は、債券の比率を高めたバランス型ファンドを選ぶなど、リスクを抑えた運用を心がけましょう。
少額投資では、手数料が利益を上回る「手数料負け」のリスクがあります。
特に頻繁に売買を繰り返すと、手数料が積み重なって利益を圧迫します。
手数料負けを避けるためには、手数料無料の証券会社を選ぶことが重要です。主要なネット証券では、国内株式の取引手数料が無料化されているため、少額投資でもコストを気にせず取引できます。
投資信託を選ぶ際は、購入手数料が無料(ノーロード)で、信託報酬が低い商品を選びましょう。長期保有する場合、信託報酬の差が大きな影響を及ぼします。
頻繁な売買は避け、長期保有を前提とした投資を心がけることも重要です。短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期的な視点で資産形成を行いましょう。
投資詐欺や悪質な勧誘から身を守るために、以下のポイントを確認しましょう。
金融庁のウェブサイトでは、登録されている金融商品取引業者を検索できます。口座開設前に必ず確認しましょう。
「必ず儲かる」「元本保証」「リスクゼロ」などの表現を使う業者は詐欺の可能性が高いため、絶対に関わらないようにしましょう。投資には必ずリスクが伴います。
電話や訪問による突然の勧誘には注意が必要です。信頼できる証券会社は、強引な勧誘を行いません。不審な勧誘を受けた場合は、金融庁や消費生活センターに相談しましょう。
証券会社の乗り換え方法
すでに証券口座を持っている方でも、より有利な条件の証券会社に乗り換えることができます。
ここでは、証券会社の乗り換え方法と注意点を解説します。
証券会社を乗り換えるメリットは、手数料の削減、取扱商品の拡充、取引ツールの改善などです。
特に手数料が高い証券会社から、手数料無料のネット証券に乗り換えることで、長期的なコスト削減につながります。
ポイント還元サービスが充実している証券会社に乗り換えれば、投資をしながらポイントを貯められるメリットもあります。楽天経済圏を活用している方が楽天証券に乗り換えるなど、ライフスタイルに合った証券会社を選べます。
一方、デメリットとしては、移管手続きに時間と手数料がかかることがあります。株式の移管には1~2週間程度かかり、その間は取引ができません。また、移管元の証券会社によっては移管手数料が発生する場合があります。
NISA口座の移管は、年単位でしか変更できません。年の途中でNISA口座を変更することはできないため、計画的に手続きを進める必要があります。
株式を他の証券会社に移管する手順は以下の通りです。
特定口座の株式を移管する場合、特定口座から特定口座への移管であれば、取得価額や取得日の情報も引き継がれます。一般口座への移管や、一般口座からの移管の場合は、税務処理が複雑になるため注意が必要です。
移管手数料は証券会社によって異なります。移管元の証券会社で手数料がかかる場合もあれば、移管先の証券会社が手数料を負担してくれるキャンペーンを実施している場合もあります。
NISA口座内の株式を移管する場合は、通常の移管手続きとは異なります。NISA口座の変更手続きを行い、年が変わってから新しい証券会社のNISA口座で取引を始める形になります。
はい、少額から始められます。主要なネット証券では、100円から投資信託の積立投資が可能です。少額から始めることで、投資に慣れながらリスクを抑えて資産形成ができます。
証券会社が倒産した場合でも、日本投資者保護基金により1,000万円まで保護されます。証券会社は顧客の資産を自社の資産と分別管理することが法律で義務付けられているため、基本的には全額保護されます。ただし、投資した商品の価値が下がることによる損失は保護されません。
はい、複数の証券会社を使い分けることは可能です。例えば、国内株式はSBI証券、米国株はマネックス証券、IPO投資は複数の証券会社で申し込むなど、目的に応じて使い分けることで、それぞれの強みを活かせます。ただし、NISA口座は1人1口座しか開設できないため、どの証券会社で開設するかよく検討しましょう。
つみたて投資枠対象の投資信託が豊富で、手数料が安く、使いやすいツールが揃っている証券会社がおすすめです。SBI証券、楽天証券、マネックス証券などの主要ネット証券は、いずれもNISA口座に適しています。楽天ポイントを活用したい方は楽天証券、総合力を重視する方はSBI証券など、自分のライフスタイルに合った証券会社を選びましょう。
特定口座(源泉徴収あり)で取引している場合は、原則として確定申告は不要です。証券会社が自動的に税金を計算して源泉徴収してくれます。ただし、複数の証券会社で取引していて損益通算をしたい場合や、配当控除を受けたい場合は、確定申告をすることで税金の還付を受けられる可能性があります。NISA口座での取引は非課税のため、確定申告は不要です。
初心者の方には、つみたてNISAを活用したインデックスファンドへの積立投資がおすすめです。毎月一定額を自動的に積み立てることで、時間分散の効果を得られ、価格変動のリスクを抑えられます。信託報酬が低いインデックスファンドを選ぶことで、長期的なリターンを最大化できます。少額から始めて、投資に慣れてきたら徐々に金額を増やしていきましょう。
資産運用を始めるには、自分の投資目的やライフスタイルに合った証券会社を選ぶことが重要です。
手数料の安さ、取扱商品の豊富さ、使いやすさなど、複数の観点から比較検討しましょう。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券などの主要証券会社は、それぞれ異なる強みを持っています。総合力を重視するならSBI証券、楽天ポイントを活用したいなら楽天証券、米国株投資ならマネックス証券、25歳以下なら松井証券、大手の安心感なら三菱UFJモルガン・スタンレー証券がおすすめです。
投資目的別に最適な証券会社を選ぶことも大切です。老後資金の準備には長期・積立・分散投資に適した証券会社、少額から始めたい方は100円から投資できる証券会社、米国株投資なら取扱銘柄数が多い証券会社、IPO投資なら取扱件数が多い証券会社を選びましょう。
口座開設は、オンラインで簡単に手続きできます。本人確認書類とマイナンバー確認書類を準備し、証券会社の公式サイトから申し込みましょう。最短即日~翌営業日で口座開設が完了します。
投資を始める際は、つみたて投資枠対象の投資信託やインデックスファンドなど、初心者向けの商品から始めることをおすすめします。少額から始めて、投資に慣れてきたら徐々に金額を増やしていきましょう。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。詳しくは各証券会社の公式サイトでご確認いただくか、専門家にご相談ください。
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