会社設立のミチシルベ

「毎月給料が入ってもすぐに使ってしまう」「気づいたら貯金がほとんどない」そんな悩みを抱えていませんか。

貯金を成功させる鍵は、使うお金と貯めるお金を分けて管理する「貯金専用口座」を作ることです。

貯金専用口座を作ることで、自動的にお金が貯まる仕組みができ、計画的に資産を増やせるようになります。

この記事では、金利が高く手数料が安い貯金におすすめの銀行8選と、効率的にお金を貯める具体的な方法を解説します。

年代別の目標貯金額や、気をつけるべきリスクについても詳しく説明しますので、自分に合った貯金戦略が見つかるはずです。

監修者 SOICO株式会社

共同創業者＆取締役COO　土岐 彩花（どきあやか）

SOICO株式会社

慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校（Haas School of Business, University of California, Berkeley）に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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貯金専用口座とは？｜作るメリットと基本の仕組み

貯金専用口座とは、日常的な生活費の支払いに使う口座とは別に、貯金だけを目的として開設する銀行口座のことです。

給与振込口座や普段使いの口座から貯金用の口座へお金を移すことで、使えるお金と貯めるお金を明確に分けられます。

多くの人が貯金できない理由は、「余ったら貯金しよう」という考え方にあります。

しかし、給与口座にお金があると、つい使ってしまうのが人間の心理です。貯金専用口座を作ることで、この問題を根本から解決できます。

使うお金と貯めるお金を分けて管理できる

貯金専用口座の最大のメリットは、お金の用途を明確に区別できることです。

給与振込口座には生活費だけを残し、貯金分は別の口座に移すことで、「このお金は使ってはいけない」という意識が自然と生まれます。

例えば、給与が月25万円の場合、生活費20万円を給与口座に残し、5万円を貯金専用口座に移します。

こうすることで、給与口座の残高だけを見て支出を管理すればよくなり、家計管理がシンプルになります。

また、貯金専用口座の残高が増えていくのを見ることで、貯金のモチベーションも維持しやすくなります。

通帳やアプリで貯金額が着実に増えていく様子を確認できるのは、大きな達成感につながります。

使いすぎを防いで計画的に貯金できる

給与口座にお金が多く残っていると、「まだ余裕がある」と感じて無駄な買い物をしてしまいがちです。

貯金専用口座を作ることで、給与口座の残高が適正な金額に保たれ、使いすぎを自然と防げます。

この仕組みを使えば、「今月は貯金できなかった」という失敗がなくなります。

給料が入った直後に貯金分を先に取り分けるため、残ったお金だけで生活する習慣が自然と身につきます。これが「先取り貯金」と呼ばれる、最も確実な貯金方法です。

金利の高い銀行で効率よく増やせる

貯金専用口座を作るなら、金利の高い銀行を選ぶことで、預けたお金を効率よく増やせます。

メガバンクの普通預金金利は年0.001%程度ですが、ネット銀行の中には年0.1%〜0.2%の金利を提供しているところもあります。

例えば、100万円を1年間預けた場合、金利0.001%では利息はわずか10円（税引き前）ですが、金利0.1%なら1,000円になります。

金額が大きくなるほど、この差は広がります。

また、定期預金を活用すれば、さらに高い金利で運用できる場合もあります。

すぐに使う予定のないお金は定期預金に預けることで、普通預金よりも効率的に資産を増やせます。ネット銀行の定期預金金利は年0.2%〜0.3%程度のものもあり、メガバンクの普通預金と比べると数百倍の差があります。

貯金専用口座におすすめの銀行8選｜金利・手数料を比較

貯金専用口座として適した銀行を選ぶには、金利の高さ、ATM・振込手数料の安さ、自動積立機能の充実度などを総合的に比較する必要があります。

ここでは、貯金に向いている銀行を8つ厳選して紹介します。

各銀行には独自の強みがあるため、自分の生活スタイルや貯金の目的に合わせて選ぶことが大切です。

普段使っているサービスとの連携や、ポイント還元なども考慮すると、より効率的に貯金できます。

SBI新生銀行｜ステージ制度で金利アップ

SBI新生銀行は、取引状況に応じたステージ制度により金利が優遇される点が特徴です。

預金残高や他行からの振込入金などの条件を満たすことで、普通預金金利が最大年0.1%まで上がります。

「スタートアップ円定期預金」では、新規口座開設者向けに年0.3%〜0.5%程度の高金利を提供することもあり、まとまった資金を預けるのに適しています。

また、提携ATMの出金手数料が月数回まで無料になるため、貯金口座として使いながらも、必要なときに手数料なしで引き出せる利便性があります。

他行への振込手数料も、ステージに応じて月1回〜10回まで無料になるため、複数の口座を使い分けている人にもおすすめです。

給与振込口座として指定することで、さらに優遇を受けられる場合もあります。

住信SBIネット銀行｜自動振替で先取り貯金

住信SBIネット銀行は、「定額自動入金サービス」と「定額自動振替サービス」が充実しており、先取り貯金の仕組みを作りやすい銀行です。

他行の口座から毎月自動的に資金を移動できるため、給与振込口座が別の銀行でも問題なく貯金できます。

普通預金金利は年0.01%程度ですが、SBIハイブリッド預金（SBI証券との連携口座）を利用すると年0.1%の金利が適用されます。

投資には興味がなくても、SBI証券の口座を開設してハイブリッド預金を利用するだけで高金利の恩恵を受けられます。

ATM出金手数料は月2回〜15回まで無料、他行への振込手数料も月1回〜15回まで無料と、利用状況に応じて無料回数が増える仕組みです。

スマホアプリも使いやすく、貯金の進捗を簡単に確認できます。

楽天銀行｜楽天ポイントが貯まる

楽天銀行は、楽天経済圏を利用している人に特におすすめの銀行です。

給与振込や口座振替、他行からの振込入金などで楽天ポイントが貯まるため、貯金しながらポイントも増やせます。

普通預金金利は年0.02%程度ですが、楽天証券との連携サービス「マネーブリッジ」を設定すると、普通預金金利が年0.1%にアップします。

楽天証券の口座開設は無料で、実際に投資をしなくても金利優遇を受けられるため、貯金目的でも十分活用できます。

ATM手数料は月0回〜7回まで無料、他行への振込手数料は月0回〜3回まで無料で、取引状況に応じて無料回数が変わります。

楽天市場での買い物が多い人なら、貯まったポイントを日常の買い物に使えるため、実質的な利回りはさらに高くなります。

イオン銀行｜イオンでの特典が充実

イオン銀行は、イオングループでの買い物が多い人に向いている銀行です。

イオン銀行の口座を持っていると、イオンカードセレクトと組み合わせることで、普通預金金利が最大年0.1%になります。

また、イオン銀行スコアに応じて、ATM手数料が月1回〜5回まで無料、他行への振込手数料が月0回〜5回まで無料になります。

イオン、マックスバリュ、ミニストップなどに設置されているイオン銀行ATMは、24時間365日手数料無料で利用できるため、近くにイオン系列の店舗がある人には非常に便利です。

定期預金のキャンペーン金利も定期的に実施されており、年0.2%〜0.3%程度の金利で預けられることもあります。

イオンでの買い物でWAON POINTも貯まるため、生活圏がイオン中心の人には総合的にお得な銀行です。

auじぶん銀行｜au経済圏でお得

auじぶん銀行は、auやUQモバイルのユーザーに特典が多い銀行です。

au PAYとの連携により、普通預金金利が最大年0.2%まで上がる「auまとめて金利優遇」が特徴です。

「定額自動入金サービス」を利用すれば、他行から毎月自動的に資金を移動できるため、給与振込口座が別でも先取り貯金の仕組みを作れます。

また、じぶんプラスというステージ制度により、ATM手数料が月2回〜15回まで無料、他行への振込手数料が月3回〜15回まで無料になります。

auカブコム証券との連携サービス「auマネーコネクト」を設定すると、普通預金金利が年0.1%にアップします。

au経済圏を活用している人なら、Pontaポイントも効率よく貯まるため、実質的な利回りがさらに高くなります。

ソニー銀行｜外貨預金にも強い

ソニー銀行は、円預金だけでなく外貨預金にも力を入れている銀行です。

普通預金金利は年0.02%程度ですが、定期預金では年0.15%〜0.2%程度の金利を提供しています。

Club Sというステージ制度があり、預金残高や外貨預金の利用状況に応じて、ATM手数料が月4回〜無制限で無料、他行への振込手数料が月2回〜11回まで無料になります。

外貨預金の為替手数料も他行より安く設定されているため、将来的に外貨での資産運用も検討している人におすすめです。

また、「おまかせ入金サービス」を使えば、他行から毎月自動的に資金を移動できるため、給与振込口座が別の銀行でも問題ありません。

スマホアプリも見やすく、資産管理がしやすい設計になっています。

東京スター銀行｜給与振込で金利優遇

東京スター銀行は、給与振込口座として利用することで普通預金金利が年0.1%〜0.25%になる「スターワン円普通預金」が特徴です。

給与振込の指定だけで金利が大幅にアップするため、メインバンクとして使うのに適しています。

また、「スターワン1週間円預金」という特殊な定期預金があり、1週間ごとに満期が来るため、定期預金でありながら流動性が高いのが特徴です。

金利は年0.05%〜0.15%程度で、普通預金よりも高い金利で運用できます。

ATM手数料は月8回まで実質無料（キャッシュバック）、他行への振込手数料も月3回まで実質無料です。

給与振込を東京スター銀行にまとめることで、貯金しながら金利優遇を受けられます。

UI銀行｜スマホで完結・高金利

UI銀行は、東京きらぼしフィナンシャルグループが運営するデジタルバンクで、スマホアプリだけで口座開設から取引まで完結できる手軽さが特徴です。

普通預金金利は年0.1%と、ネット銀行の中でも高水準です。

「UIプラス」というステージ制度があり、預金残高や取引状況に応じて、ATM手数料が月2回〜20回まで無料、他行への振込手数料が月1回〜20回まで無料になります。

最高ステージになれば、ほぼすべての取引が手数料無料で利用できます。

定期預金の金利も年0.12%〜0.35%程度と高めに設定されており、まとまった資金を預けるのに適しています。

口座開設はスマホで最短翌営業日に完了するため、すぐに貯金を始めたい人にもおすすめです。

貯金専用口座の選び方｜チェックすべき3つのポイント

貯金専用口座を選ぶ際には、金利の高さ、手数料の安さ、使いやすさの3つのポイントを重視することが大切です。

これらの要素を総合的に判断することで、自分に最適な銀行を見つけられます。

銀行選びで失敗すると、手数料で損をしたり、貯金が続かなくなったりする可能性があります。

以下のポイントをしっかり確認してから口座を開設しましょう。

金利の高さ｜普通預金と定期預金を比較

貯金専用口座を選ぶ際、最も重要なのが金利の高さです。

普通預金金利は、メガバンクでは年0.001%程度ですが、ネット銀行では年0.02%〜0.2%と大きな差があります。

100万円を1年間預けた場合、金利0.001%では利息が10円ですが、金利0.1%なら1,000円になります。

普通預金は自由に引き出せる便利さがありますが、金利は低めです。

一方、定期預金は一定期間引き出せない制約がある代わりに、金利が高く設定されています。すぐに使う予定のないお金は定期預金に預けることで、より効率的に増やせます。

手数料の安さ｜ATM・振込手数料を確認

金利が高くても、ATM手数料や振込手数料が高いと、せっかくの利息が手数料で消えてしまいます。

貯金専用口座を選ぶ際には、手数料の安さも重要なポイントです。

ATM手数料は、銀行によって無料回数が大きく異なります。

メガバンクでは時間外や他行ATMの利用で1回110円〜220円かかることが多いですが、ネット銀行では月数回〜無制限で無料になる場合があります。月に2回ATMを利用するだけで、年間で数千円の差が出ることもあります。

監修者 SOICO株式会社

共同創業者＆取締役COO　土岐 彩花（どきあやか）

SOICO株式会社

慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校（Haas School of Business, University of California, Berkeley）に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

SOICO株式会社 X（旧Twitter）