FX口コミ比較2026|スプレッド・約定力の実態で選ぶ口座8選

FX取引を始めたばかりの方が「仲値」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。
仲値は銀行が外貨取引で使う基準レートのことで、毎営業日の午前9時55分頃に決定されます。
この仲値の仕組みを理解すると、FX取引における値動きのパターンが見えてきます。
特に「ゴトー日」と呼ばれる5や10がつく日には、仲値に向けて米ドル/円が上昇しやすい傾向があるとされ、この動きを活用した「仲値トレード」という手法が知られています。
この記事では、仲値の基本的な意味から、仲値トレードの実践方法、そして仲値トレードに適したFX口座の選び方まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
目次
仲値とは?FX取引で知っておきたい基本知識
仲値は、銀行が顧客と外貨を取引する際の基準となる為替レートです。
FX取引を行う上で、この仲値の仕組みを理解しておくと、為替相場の値動きを読み解くヒントになります。
ここでは、仲値の定義や関連する用語、そして決定時刻について詳しく見ていきましょう。
仲値とは、「Telegraphic Transfer Middle Rate」の略称で、銀行が外貨を売買する際の基準となる為替レートのことです。
日本語で「電信仲値相場」や「公表仲値」の意味で、単に「仲値」とも呼ばれます。
TTMは、各金融機関が実際の為替レートを参考にして独自に設定し、毎営業日の午前10時頃発表するものです。
銀行は、海外旅行で外貨を両替する個人や、輸出入取引を行う企業との外貨取引において、この仲値を基準として取引レートを決定します。
午前9時55分頃の市場レートを参考に各金融機関が独自に決定
仲値は基本的に24時間変動しません。ただし、仲値を制定してから為替レートに1円以上の変動があった場合は、改めて仲値が定められます。
仲値を理解する上で、TTM・TTS・TTBという3つの用語を知っておく必要があります。
TTMは仲値そのものを指し、TTSとTTBはそれぞれ銀行の売値と買値を表します。
TTMに手数料を足したレートがTTSで、金融機関が顧客に外貨を売る際のレートです。一方、TTMから手数料を引いたレートがTTBで、金融機関が顧客から外貨を買う際のレートです。
具体的には、1ドル=110円がTTM(仲値)の場合、銀行が1円の為替手数料を設定していれば、TTS(対顧客電信売相場)は111円、TTB(対顧客電信買相場)は109円となります。
顧客が円を米ドルに両替する際は111円で取引し、米ドルを円に両替する際は109円で取引することになります。
この差額が銀行の収益となる仕組みです。
FX取引では銀行の為替手数料は発生せず、スプレッドが実質コストとなります
金融機関が毎朝9時55分頃の為替レートを参考に決定します。
正確には、午前9時55分頃時点のインターバンク市場(金融機関同士が取引する市場)の為替レートを参考にして、各銀行が独自に仲値を設定します。
東京市場の場合、一般的には、午前9時55分ごろのレートを参考に仲値を決めていますが、仲値は銀行によって若干異なります。
この午前9時55分頃という時刻が重要なのは、輸入企業などが外貨を調達する際に、この時刻の仲値を基準としたレートで取引することが多いためです。
仲値不足時はドル買いが発生し、ドル円相場が上昇することがある
この仕組みが、後述する「仲値トレード」の根拠となっています。
仲値トレードとは?基本的な考え方
仲値トレードは、午前9時55分の仲値決定に向けて米ドル/円が上昇しやすい傾向を利用した取引手法です。
特にゴトー日と呼ばれる日には、この傾向が強まるとされています。
ここでは、仲値トレードの仕組みと基本戦略を解説します。
仲値トレードが成り立つ背景には、日本企業の輸入決済に伴うドル買い需要があります。
企業のまとまったドル需要を利用して為替差益を狙う銀行が、仲値決定前に大量のドル買いを行ってレートを円安方向に誘導し、仲値を引き上げるという仕組みです。
輸入企業は海外からの仕入れ代金をドルで支払う必要があるため、銀行を通じてドルを調達します。
この際、銀行は仲値を基準としたレート(TTS)でドルを販売します。
銀行は、仲値決定前に市場でドルを安く買い、仲値が上昇した後に輸入企業へ高く売ることで利益を得ることができます。
朝から米ドル買い需要でジワジワ上昇し、9時54分頃に集中しやすい
この銀行のドル買い行動が、午前9時55分に向けて米ドル/円が上昇する要因となっています。
ゴトー日とは、1ヶ月のうち5と10の付く5日、10日、15日、20日、25日、30日を指します。
日本企業の海外への送金や決済処理が集中する日付であるという点が、「円安になりやすい」というアノマリーの根拠になりうると考えられています。
日本の商習慣では、支払日や決済日を区切りの良い日に設定することが多く、5や10の付く日に資金決済が集中する傾向があります。
そのため、ゴトー日には通常の日よりも輸入企業のドル買い需要が高まり、米ドル/円が上昇しやすくなるとされています。
ゴトー日が土日や祝日に重なる場合は直前営業日が実質的なゴトー日になります
大型連休前は旅行による外貨の買い需要もあることから、このタイミングのゴトー日は狙い目なポイントとなります。同様に決済が集中しやすい月末、四半期末(主に3月末、6月末、9月末、12月末)も狙い目となってきます。
仲値トレードの基本的な戦略は、東京市場が開く午前9時頃に米ドル/円を買い、仲値が決まる午前9時55分前後で売却するというものです。
ゴトー日に仲値トレードをする際は、東京市場の取引が活発となる時間である午前9時までに米ドル/円の買い注文をし、ポジションを保有します。そして、仲値が発表される9時55分までポジションを保有し、決済しましょう。
より高いリターンを狙う場合は、金曜日かつゴトー日の3時か5時に米ドル/円を買って仲値発表直後の10時に売った場合、63.4%の確率で上昇していたというデータもあります。
出典: 茨城大学 鈴木智也教授ら 電子情報通信学会発表
エントリー時刻を早めるほど保有時間が長くなり、相場変動リスクも高まります
仲値トレードでは、9時55分を過ぎると利益確定の売りが出て相場が反転することがあるため、決済のタイミングを逃さないことが重要です。
仲値トレードは本当に儲かる?検証データで見る有効性
仲値トレードの有効性については、複数の統計的検証が行われています。
ここでは、学術研究やメディアによる検証結果をもとに、仲値トレードの実際の勝率や収益性を見ていきます。
2010年8月から2018年7月までの、約8年間に及ぶ米ドル/円の過去データ(1時間足)を検証した結果、ゴトー日以外の日を除くと、早い段階で米ドル/円を買っておけば仲値に向けて上昇する確率が高く、統計的検定において偶然とは考えにくい有意差が認められたことを実証したという研究があります。
出典: 茨城大学 鈴木智也教授ら 電子情報通信学会発表
この研究は茨城大学の鈴木智也教授らによって行われ、電子情報通信学会で発表されました。
リスク重視なら3時か5時に買い、リターン重視なら0時に買うのが良い
一方で、金曜日とゴトー日が重なる日に7時から10時の間に取引した場合、60.3%の確率で上昇するという結果になりましたが、統計的検定をやってみると、このようなことが起こる確率に、偶然と考えにくい有意差は認められないという結果になりました。
条件やエントリー時刻によって有効性が異なることが分かっています
「ゴトー日当日の早朝にドルを買い、9時55分の仲値時刻に売る」戦略は一貫して有効であり、この期間中ほぼ継続的に利益を上げていました。具体的な勝率(成功率)は全ゴトー日を対象に約6割程度と推計され、統計的に有意に50%(コイントス)を上回っています。
一方、ゴトー日以外の通常日については、ゴトー日以外の日を除くと、あらゆるパターンで有意差が認めらずという結果が出ています。
これは、仲値トレードの優位性がゴトー日に限定される可能性を示唆しています。
2022年5月から2023年4月までのゴトー日(9時台)のドル/円の値動きを調査した結果、上昇したのが40回、下落したのが31回とやや上昇した回数の方が多いというデータもあり、ゴトー日でも必ず上昇するわけではないことが分かります。
仲値トレードは広く知られた手法であるため、市場参加者の行動パターンが変化し、優位性が低下している可能性も指摘されています。
2019年6月3日~2020年7月10日の最近の1年間で検証した結果、勝率的には141/289つまり48.8%で負け越し、というかほぼイーブンなのでこの検証から優位性があるとは思えません。
検証期間や手法により結果が異なるため、現在の市場環境での有効性を慎重に判断する必要があります
また、アルゴリズム取引の普及により、市場構造が変化している可能性も考慮すべきでしょう。
仲値トレードに最適なFX口座の選び方
仲値トレードは午前9時台の短時間で取引を完結させる手法のため、FX口座選びには通常とは異なる視点が必要です。
ここでは、仲値トレードに適したFX口座を選ぶ際の重要なポイントを解説します。
仲値トレードでは、午前9時前後にエントリーし、9時55分前後に決済する短期売買が基本となります。
そのため、早朝時間帯のスプレッドが狭く安定していることが重要です。
米ドル/円のスプレッドは、多くのFX会社で0.2銭(原則固定、例外あり)が標準的ですが、早朝時間帯はスプレッドが拡大することがあります。
午前5時から8時頃は流動性が低くスプレッドが広がりやすい傾向があります
仲値トレードを行う際は、午前9時台のスプレッドが安定して狭く提示されているFX会社を選ぶことが、取引コストを抑える上で重要です。
仲値トレードでは、午前9時55分前後という限られた時間に決済注文が集中します。
この時間帯は市場参加者が多く、注文が殺到するため、約定力の低いFX会社では注文が滑る(スリッページが発生する)リスクがあります。
スリッページとは、注文を出した価格と実際に約定した価格が異なることを指し、想定よりも不利な価格で取引が成立してしまう現象です。
仲値トレードで狙える利幅は数pips程度のため約定力が重要
約定力の高いFX会社を選ぶことで、このリスクを軽減できます。
仲値トレードは統計的に一定の優位性が確認されているものの、必ず利益が出る手法ではありません。
そのため、まずは少額から試してみて、自分の取引スタイルに合うかを確認することが重要です。
最小取引単位が1,000通貨以下のFX会社を選べば、少ない資金でも仲値トレードを実践できます。
例えば、1,000通貨で取引する場合、レバレッジ25倍なら約6,000円の証拠金で取引を始められます。
出典: 金融庁 個人向けFXレバレッジ規制
最小取引単位が1通貨のFX会社なら数百円程度の証拠金でも取引可能です
仲値トレードは、数分から1時間程度でポジションを決済する短期売買です。
一部のFX会社では、サーバーへの負荷を理由に、極端に短時間での売買(スキャルピング)を禁止している場合があります。
仲値トレードは厳密にはスキャルピングとは異なりますが、短期売買を繰り返す取引スタイルであるため、スキャルピングを公認しているFX会社を選ぶと安心です。
利用規約で短期売買が禁止されていないか事前に確認しておきましょう
仲値トレードでは、午前9時55分前後という限られた時間内に素早く決済する必要があります。
そのため、ワンクリックで注文・決済ができる取引ツールや、スマホアプリの操作性が重要です。
また、午前9時55分前にアラートを設定できる機能があると、決済のタイミングを逃さずに済みます。
仲値トレードにおすすめのFX口座5選
ここでは、仲値トレードに適した条件を満たすFX口座を5つ紹介します。
スプレッドの狭さ、約定力、最小取引単位、スキャルピング対応などの観点から選定しました。
| みんなのFXの基本情報 | |
| 米ドル/円スプレッド | 0.2銭 |
| 最小取引単位 | 1,000通貨 |
| 取扱通貨ペア数 | 51通貨ペア |
| デモ取引 | あり |
| 自動売買 | 対応 |
| スキャルピング | 非公認 |
| 最大レバレッジ | 25倍(個人) |
📌 みんなのFXの特徴
✓ USD/JPY 0.2銭のスプレッド&51通貨ペア対応
✓ 自動売買「みんなのシストレ」で初心者でも運用可能
✓ JASDAQ上場トレイダーズホールディングス運営&1,000通貨から取引OK
みんなのFXは、米ドル/円のスプレッドが0.2銭と業界最狭水準で、仲値トレードのコストを抑えられます。
最小取引単位は1,000通貨のため、少額から仲値トレードを試すことができます。
取扱通貨ペア数は51と豊富で、米ドル/円以外の通貨ペアでも取引の幅を広げられます。
デモ取引が利用可能で実資金を使う前に練習できます
ただし、スキャルピングは禁止されているため、極端に短時間での売買を繰り返す場合は注意が必要です。
仲値トレードは数十分程度の保有時間が一般的なので、通常の利用であれば問題ありません。
| GMOクリック証券(FXネオ)の基本情報 | |
| 米ドル/円スプレッド | 0.2銭 |
| 最小取引単位 | 1,000通貨 |
| 取扱通貨ペア数 | 24通貨ペア |
| デモ取引 | あり |
| 自動売買 | 非対応 |
| スキャルピング | 非公認 |
| 最大レバレッジ | 25倍(個人) |
📌 GMOクリック証券(FXネオ)の特徴
✓ USD/JPY 0.2銭の低コストスプレッド&高性能取引ツール「はっちゅう君FX+」搭載
✓ FX取引高世界第1位※の実績(※ファイナンス・マグネイト社調べ・2023年1月~12月)
✓ 1,000通貨から取引可能で初心者にも始めやすい
GMOクリック証券のFXネオは、FX取引高で国内トップクラスの実績を持つFX会社です。
米ドル/円のスプレッドは0.2銭で、約定力の高さにも定評があります。
最小取引単位は1,000通貨で、少額から仲値トレードを始められます。
スマホアプリ「GMOクリックFX」は直感的な操作が可能
デモ取引も提供されているため、初心者の方でも安心して仲値トレードの練習ができます。
ただし、自動売買には対応していないため、裁量取引を行う方向けです。
| FXTFの基本情報 | |
| 米ドル/円スプレッド | 0.0銭 ※建玉連動手数料あり |
| 最小取引単位 | 1,000通貨 |
| 取扱通貨ペア数 | 29通貨ペア |
| デモ取引 | あり |
| 自動売買 | 対応(MT4) |
| スキャルピング | 公認 |
| 最大レバレッジ | 25倍(個人) |
📌 FXTFの特徴
✓ 全通貨ペアゼロスプレッド(9:00〜翌3:00)&1万通貨以下なら取引コスト0円
✓ FXTF GX(TradingView内蔵)とFXTF MT4(EA自動売買対応)の2プラットフォーム
✓ スキャルピング公認&EA手数料撤廃で短期売買・自動売買に最適
FXTFは、米ドル/円のスプレッドが0銭という業界最狭水準を誇るFX会社です。
スプレッドが狭いため、仲値トレードのような短期売買で取引コストを最小限に抑えられます。
最小取引単位は1,000通貨で、少額から取引を始められます。
スキャルピング公認で短期売買も安心して行えます
MT4(メタトレーダー4)にも対応しているため、自動売買やテクニカル分析を活用したい方にも適しています。
| DMM FXの基本情報 | |
| 米ドル/円スプレッド | 0.2銭 |
| 最小取引単位 | 1万通貨 |
| 取扱通貨ペア数 | 23通貨ペア |
| デモ取引 | あり |
| 自動売買 | 非対応 |
| スキャルピング | 非公認 |
| 最大レバレッジ | 25倍(個人) |
📌 DMM FXの特徴
✓ 口座数90万超の大手FXサービス&24時間LINEサポート対応
✓ 最短30分で取引開始可能なスピード口座開設
✓ 取引ツールが充実(スマホ・PC・タブレット対応)
DMM FXは、口座開設数が国内トップクラスの人気FX会社です。
米ドル/円のスプレッドは0.2銭で、取引コストを抑えられます。
最小取引単位は10,000通貨のため、他社と比べるとやや資金が必要ですが、その分サポート体制が充実しています。
24時間対応のLINEサポートで初心者でも安心
デモ取引も提供されているため、仲値トレードの練習が可能です。
取引ツールの使いやすさにも定評があり、スマホアプリ「DMM FX」はシンプルで直感的な操作ができます。
| SBI FXトレードの基本情報 | |
| 米ドル/円スプレッド | 0.18銭 |
| 最小取引単位 | 1通貨 |
| 取扱通貨ペア数 | 34通貨ペア |
| デモ取引 | なし |
| 自動売買 | 非対応 |
| スキャルピング | 非公認 |
| 最大レバレッジ | 25倍(個人) |
📌 SBI FXトレードの特徴
✓ USD/JPY 0.18銭の低コストスプレッド
✓ 1通貨から取引可能で少額投資に向いている
✓ SBIグループ運営の金融基盤&充実のマーケット情報
SBI FXトレードは、最小取引単位が1通貨という業界最小水準のFX会社です。
数百円程度の証拠金から仲値トレードを試すことができるため、初心者の方やリスクを最小限に抑えたい方に適しています。
米ドル/円のスプレッドは0.18銭と業界最狭水準で、取引コストを抑えられます。
取扱通貨ペア数は34と豊富で、米ドル/円以外の通貨ペアでも取引の幅を広げられます。
デモ取引は提供されていませんが1通貨から取引できるため実質的にデモ感覚で練習可能です
ここでは、仲値トレードを実際に行う際の具体的な手順とコツを解説します。
初心者の方でも実践できるよう、ステップごとに説明します。
仲値トレードを行う前に、まず当日がゴトー日(5・10・15・20・25・30日)かどうかを確認しましょう。
ゴトー日が土日や祝日に重なる場合は、その直前の営業日が実質的なゴトー日となります。
30日が土曜日の場合、28日の金曜日が実質的なゴトー日になります
カレンダーを見て、今月のゴトー日を事前にチェックしておくと良いでしょう。
また、大型連休前や月末・四半期末は、ドル買い需要が高まりやすいため、仲値トレードの好機となる可能性があります。
仲値トレードの基本的なエントリータイミングは、東京市場が開く午前9時頃です。
ただし、エントリー前に以下の点を確認することが重要です。
まず、前日のニューヨーク市場で大きな下落がなかったか、米ドル/円が明確な下降トレンドでないかを確認します。
前日のNY市場が大荒れや日銀の為替介入があると円高を引き起こす可能性が高まります
また、当日の朝に重要な経済指標の発表や政府要人の発言が予定されていないかもチェックしましょう。
これらの確認が済んだら、午前9時頃に米ドル/円の買い注文を出します。
より高いリターンを狙う場合は、午前3時から5時頃にエントリーする方法もありますが、保有時間が長くなる分、リスクも高まります。
仲値トレードの決済タイミングは、午前9時55分前後が基本です。
9時55分を過ぎると米ドル/円が下落するケースもあるので、思ったような結果でなくても決済が重要です
仲値が決まった後は、利益確定の売りが出て相場が反転することが多いため、9時55分を過ぎてもポジションを保有し続けることはリスクが高くなります。
決済のタイミングを逃さないよう、9時50分頃にはチャートを確認し、9時55分前後に決済注文を出す準備をしておきましょう。
スマホアプリのアラート機能で9時50分頃に通知設定すると便利
仲値トレードでも、損切りラインを事前に設定しておくことが重要です。
エントリー価格から10pips程度下落したら損切りする、というルールを決めておくと良いでしょう。
仲値トレードは統計的に優位性があるとされていますが、必ず利益が出るわけではありません。
損失を小さく抑えておけば次の取引で取り返すチャンスがあります
損切りラインに達したら、感情に流されず機械的に決済することが、長期的に利益を積み重ねるコツです。
仲値トレードで気をつけたい4つのリスク
仲値トレードには一定の優位性がありますが、同時にいくつかのリスクも存在します。
ここでは、仲値トレードを行う際に注意すべき4つのリスクを解説します。
早朝時間帯は、ニューヨーク市場がクローズし、東京市場が本格的に始まる前の流動性が低い時間帯です。
午前5時から8時頃はスプレッドが拡大しやすい傾向があります
仲値トレードで午前3時から5時頃にエントリーする戦略を取る場合、スプレッドが広がっているタイミングでエントリーすると、取引コストが想定以上に高くなる可能性があります。
スプレッドが拡大している時間帯は、エントリーを見送るか、スプレッドが狭くなるのを待つことが賢明です。
また、FX会社によっては早朝時間帯のスプレッドが大きく異なるため、複数のFX会社のスプレッドを比較しておくと良いでしょう。
午前9時55分前後は、仲値トレードを行うトレーダーの決済注文が集中する時間帯です。
注文が殺到すると、約定力の低いFX会社では約定拒否やスリッページが発生する可能性があります。
約定拒否とは、注文を出しても取引が成立しないことを指し、決済のタイミングを逃してしまうリスクがあります。
スリッページにより想定よりも不利な価格で取引が成立してしまう可能性があります
仲値トレードで狙える利幅は数pips程度のことも多いため、スリッページが発生すると利益が大きく減少したり、損失になったりする可能性があります。
約定力の高いFX会社を選ぶことで、このリスクを軽減できます。
仲値トレードは、ゴトー日に米ドル/円が上昇しやすいというアノマリー(経験則)を利用した手法です。
しかし、アノマリーはあくまで傾向であり、必ず当てはまるわけではありません。
前日のNY市場が大荒れや日銀の為替介入があると円高を引き起こす可能性が高まります
また、重要な経済指標の発表や政府要人の発言がある日は、仲値トレードのアノマリーよりもファンダメンタルズ要因が相場を動かすことがあります。
仲値トレードを行う際は、前日の相場動向や当日の経済イベントを確認し、アノマリーが通用しにくい環境では取引を見送る判断も必要です。
FX取引では、レバレッジを利用することで少額の証拠金で大きな金額の取引ができます。
国内FX会社では、個人の場合、最大25倍のレバレッジを利用できます。
出典: 金融庁 個人向けFXレバレッジ規制
レバレッジをかけすぎると、わずかな値動きで大きな損失が発生する可能性があります
例えば、10万円の証拠金でレバレッジ25倍をかけると、250万円分の取引が可能ですが、1円の値動きで25万円の損益が発生します。
仲値トレードを始める際は、まずは低いレバレッジで取引し、慣れてきたら徐々にレバレッジを上げることをおすすめします。
また、損切りラインを事前に設定し、想定以上の損失が発生しないよう資金管理を徹底することが重要です。
| 米ドル/円スプレッド | 0.2銭(原則固定) |
| 取扱通貨ペア | 51通貨ペア |
| 最小取引単位 | 1,000通貨 |
仲値トレードは、エントリーと決済のタイミングが明確なため、初心者の方でも比較的取り組みやすい手法です。
ただし、FX取引の基本的な知識(スプレッド、レバレッジ、ロスカットなど)を理解してから始めることをおすすめします。
仲値トレードは統計的に優位性があるとされていますが、必ず利益が出るわけではないため、損切りラインを設定するなどリスク管理を徹底することが重要です。
統計的には、ゴトー日以外の通常日では仲値トレードの優位性が確認されていません。
ゴトー日以外の日を除くと、あらゆるパターンで有意差が認めらずという検証結果があります。
そのため、仲値トレードを行う際は、ゴトー日に絞って取引することをおすすめします。
仲値トレード自体を明示的に禁止しているFX会社は基本的にありません。
ただし、極端に短時間での売買を繰り返すスキャルピングを禁止しているFX会社はあります。
仲値トレードは数十分程度ポジションを保有する手法のため、通常はスキャルピング禁止の対象にはなりませんが、心配な場合はスキャルピングを公認しているFX会社を選ぶと安心です。
仲値トレードは、日本の銀行が午前9時55分に仲値を決定する仕組みを利用した手法のため、基本的には米ドル/円が対象となります。
輸入企業のドル買い需要が仲値トレードの根拠となっているため、ユーロ/円やポンド/円などのクロス円通貨ペアでも、米ドル/円の上昇につられて上昇することはあります。
しかし、統計的な優位性が確認されているのは米ドル/円であり、他の通貨ペアでは仲値トレードの有効性は明確ではありません。
仲値とは、銀行が顧客との外貨取引で使う基準レートで、毎営業日午前9時55分頃に決定されます。
ゴトー日(5・10・15・20・25・30日)には、輸入企業のドル買い需要が集中し、米ドル/円が仲値に向けて上昇しやすい傾向があります。
この傾向を利用した仲値トレードは、統計的に一定の優位性が確認されていますが、必ず利益が出る手法ではありません。
仲値トレードを実践する際は、スプレッドの狭さ、約定力の高さ、最小取引単位、スキャルピング対応などを考慮してFX口座を選ぶことが重要です。
また、前日の相場動向や当日の経済イベントを確認し、アノマリーが通用しにくい環境では取引を見送る判断も必要です。
損切りラインを事前に設定し、リスク管理を徹底することで、長期的に利益を積み重ねることができます
仲値トレードを始める際は、まずは少額から試し、自分の取引スタイルに合うかを確認してから本格的に取り組むことをおすすめします。
FX取引(外国為替証拠金取引)は、元本や利益が保証された金融商品ではありません。レバレッジにより、少額の証拠金で大きな取引が可能ですが、為替相場・金利の変動により、預入証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。
出典: 金融庁 いわゆる外国為替証拠金取引について取引を行う際は、金融商品取引業者の登録の有無を確認し、契約締結前交付書面等をよくお読みのうえ、ご自身の判断と責任でお取引ください。
出典: 金融商品取引法 第37条・第38条
この記事のキーワード
キーワードがありません。
この記事を見た方はこんな記事も見ています
この記事と同じキーワードの記事
まだ記事がありません。
キーワードから探す
カンタン1分登録で、気になる資料を無料でお取り寄せ
そんなお悩みをお持ちの方は、まずはお問い合わせください!