米国株の取引時間は?|日本時間でいつ注文できるか解説

米国株の取引時間は?|日本時間でいつ注文できるか解説

米国株投資を始めたいけれど、取引時間がよく分からないという方は多いのではないでしょうか。

日本と米国には時差があり、さらにサマータイム(夏時間)という制度もあるため、取引時間が複雑に感じられるかもしれません。しかし、米国株の取引時間は日本時間の夜間から早朝にあたるため、日中働いている方でも取引しやすいというメリットがあるんです。

この記事では、米国株の取引時間を日本時間で分かりやすく解説します。冬時間と夏時間の違い、時間外取引の仕組み、証券会社別の対応状況まで、米国株投資に必要な時間の知識を網羅的にお伝えします。

この記事の要約
  • 米国株の取引時間は冬時間23:30~翌6:00、夏時間22:30~翌5:00(日本時間)
  • 時間外取引(プレ・マーケット、アフター・マーケット)を活用すれば取引機会が拡大
  • 証券会社によって時間外取引の対応状況が異なるため、自分の生活スタイルに合った会社を選ぶことが大切
SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

米国株の取引時間は日本時間で何時から何時まで?

米国株の取引時間は、日本時間で冬時間が23:30~翌6:00、夏時間が22:30~翌5:00です。これは、ニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック(NASDAQ)の立会時間(通常取引時間)を日本時間に換算したものです。

日本と米国には時差があるため、米国の取引時間は日本の夜間から早朝にあたります。日中働いている方にとっては、帰宅後の夜間や出勤前の早朝に取引できるというメリットがあります。

冬時間の取引時間(11月~3月)

米国の標準時間(冬時間)では、米国株の取引時間は日本時間で23:30~翌6:00となります。米国現地時間では9:30~16:00ですが、日本との時差が14時間あるため、日本では深夜から早朝の時間帯になります。

冬時間は通常、11月第1日曜日から翌年3月第2日曜日までの期間です。この期間は取引開始が23:30と比較的遅めになるため、夜型の生活をしている方にとっては取引しやすい時間帯といえます。

取引終了時刻は翌朝6:00なので、早起きして出勤前に取引状況を確認したり、注文を出したりすることも可能です。

夏時間の取引時間(3月~11月)

米国のサマータイム(夏時間)では、取引時間が1時間早まり、日本時間で22:30~翌5:00となります。夏時間は3月第2日曜日から11月第1日曜日までの期間で、年間の半分以上がこの夏時間にあたります。

夏時間では取引開始が22:30と早くなるため、仕事から帰宅してすぐに取引を始めることができます。また、取引終了も翌5:00と早まるため、早朝の時間を有効活用したい方にとっては便利です。

夏時間と冬時間の切り替え時期は、注文のタイミングを間違えないよう注意が必要です。多くの証券会社では切り替え時期に通知を出してくれますが、自分でもカレンダーに記録しておくと安心です。

日本市場との違い

日本の株式市場と米国の株式市場には、取引時間以外にもいくつかの違いがあります。最も大きな違いは、米国市場には昼休みがないということです。

日本の株式市場では11:30~12:30に昼休みがあり、前場と後場に分かれていますが、米国市場では9:30~16:00(現地時間)まで休憩なく取引が続きます。そのため、米国株では昼休みを気にせず、好きなタイミングで注文を出すことができます。

また、日本市場は東京証券取引所が中心ですが、米国にはニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック(NASDAQ)という2大取引所があります。どちらも取引時間は同じですが、NYSEは伝統的な大企業が多く上場し、NASDAQはテクノロジー企業が多いという特徴があります。

サマータイム(夏時間)とは?|切り替え時期と注意点

サマータイム(夏時間)とは、夏季に標準時間より時計を1時間早め、太陽が出ている時間を有効活用するための制度です。米国では多くの州でサマータイムが実施されており、この期間中は取引時間が1時間早まります。

日本ではサマータイムが導入されていないため、馴染みがない制度かもしれません。しかし、米国株投資を行う上では、サマータイムの仕組みと切り替え時期を理解しておくことが重要です。

サマータイムの期間

米国のサマータイムは、3月第2日曜日から11月第1日曜日までの期間です。2025年の場合、3月9日(日)からサマータイムが開始され、11月2日(日)に標準時間に戻ります。

年間を通じて見ると、サマータイム期間は約8ヶ月間と、標準時間(冬時間)よりも長くなっています。そのため、米国株投資を始めたばかりの方は、まずサマータイム中の取引時間(22:30~翌5:00)を基本として覚えておくとよいでしょう。

切り替え時の注意点

サマータイムの切り替え時期には、いくつか注意すべきポイントがあります。最も重要なのは、注文受付時間と約定タイミングが1時間ずれるということです。

例えば、冬時間からサマータイムに切り替わる3月第2日曜日の翌月曜日から、取引開始時刻が23:30から22:30に早まります。もし23:00に注文を出そうと考えていた場合、サマータイム開始後はすでに取引が始まっている時間帯になってしまいます。

指値注文を出している場合、切り替え時期の値動きに注意が必要です。市場参加者が時間の変更を意識して取引を行うため、普段とは異なる値動きをすることがあります。

多くの証券会社では、切り替え時期の1~2週間前にメールやアプリで通知を送ってくれます。通知を見逃さないよう、証券会社からのお知らせはこまめにチェックする習慣をつけましょう。

サマータイム恒久化の動き

米上院は2022年3月、2023年からサマータイム(夏時間)を恒久化させる法案を可決しましたが、下院では採決が行われておらず、法案成立には至っていません。もしサマータイムが恒久化されれば、年間を通じて取引時間が22:30~翌5:00に固定されることになります。

サマータイム恒久化には賛否両論があり、健康への影響や経済効果などが議論されています。法案が成立するかどうかは現時点では不透明ですが、もし恒久化が実現すれば、投資家にとっては取引時間が分かりやすくなるというメリットがあります。

時間外取引とは?|プレ・マーケットとアフター・マーケット

米国株には、通常の取引時間(立会時間)以外にも取引できる時間帯があります。それが時間外取引です。

時間外取引には、立会時間前の「プレ・マーケット」と立会時間後の「アフター・マーケット」の2種類があります。米国株式は立会時間だけでなく、プレ・マーケットとアフター・マーケットを含めると12時間の取引が行われています。

プレ・マーケット(取引開始前)

プレ・マーケットは米国時間8:00~9:30に行われ、日本時間では夏時間21:00~22:30、冬時間22:00~23:30に該当します。立会時間の前に取引できる時間帯で、主に機関投資家やプロのトレーダーが活用しています。

プレ・マーケットでは、前日の取引終了後から当日の取引開始前までに発表されたニュースや経済指標に反応した取引が行われます。例えば、企業の決算発表が立会時間外に行われた場合、その内容を受けてプレ・マーケットで株価が大きく動くことがあります。

松井証券は2025年7月から、日本時間17:00(冬時間18:00)からのプレマーケット取引を開始する予定です。これにより、さらに早い時間帯から取引できるようになります。

アフター・マーケット(取引終了後)

アフター・マーケットは米国時間16:00~20:00に行われ、日本時間では夏時間翌5:00~翌9:00、冬時間翌6:00~翌10:00で取引が行われています。立会時間の終了後に取引できる時間帯で、プレ・マーケットよりも取引時間が長いのが特徴です。

アフター・マーケットでは、立会時間中に発表された企業の決算や重要なニュースに対する反応が見られます。特に米国企業の決算発表は立会時間終了後に行われることが多いため、アフター・マーケットで大きな値動きが起こることがよくあります。

時間外取引のメリット

時間外取引には、いくつかの大きなメリットがあります。最大のメリットは、重要なニュースや決算発表に迅速に対応できることです。

時間外取引のメリット

決算発表への即座の対応

日本の生活時間帯に合わせた取引

市場の方向性を事前に確認

また、日本の生活時間帯に合わせて取引できるという点も大きなメリットです。立会時間だけでは深夜から早朝の限られた時間しか取引できませんが、時間外取引を活用すれば、夜9時頃から朝10時頃まで、より長い時間帯で取引機会を得られます。

時間外取引のデメリットと注意点

時間外取引には魅力的なメリットがある一方で、いくつかのデメリットや注意点もあります。最も重要なのは、流動性が低く、値動きが激しいという点です。

時間外取引では、立会時間と比べて参加者が少ないため、取引量(流動性)が大幅に低下します。流動性が低いと、希望する価格で売買が成立しにくくなります。

また、少ない注文で株価が大きく動きやすいため、値動きが激しくなる傾向があります。立会時間では1~2%程度の変動でも、時間外取引では5~10%以上動くことも珍しくありません。

さらに、時間外取引では成行注文が使えず、指値注文のみに限定されることが多いです。初心者の方は、時間外取引を行う際は必ず指値注文を使い、許容できる価格範囲を明確に設定しましょう。

米国株におすすめの証券会社5社|時間外取引対応を比較

米国株を取引する際、証券会社選びは非常に重要です。特に時間外取引を活用したい方は、各証券会社の対応状況をしっかり確認する必要があります。

証券会社によって、プレ・マーケットやアフター・マーケットへの対応状況、注文受付時間、取扱銘柄数などが異なります。自分の投資スタイルや生活リズムに合った証券会社を選ぶことで、より効率的に米国株投資を行うことができるでしょう。

SBI証券|業界最多の米国株取扱数

SBI証券の画像
項目 内容
口座数 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む)
取引手数料 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。
NISA対応
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点
成長投資枠対象商品 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点)
投資信託 約2,550本 ※2025年3月3日時点
外国株 8カ国/米国株式(5,000銘柄)
取引ツール(PC) HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー
スマホアプリ SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD
提携銀行口座 SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行
ポイント投資・付与 Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立)
口座開設スピード 最短 翌営業日

SBI証券は、国内最大手のネット証券会社で、米国株の取扱銘柄数は約5,000銘柄と業界トップクラスです。口座数は約1,500万口座を誇り、多くの投資家に選ばれています。

SBI証券の特徴

米国株取引手数料が現物・信用取引ともに原則無料

複数のポイントサービスに対応(Vポイント、Pontaポイント、dポイント等)

24時間注文受付可能

SBI証券では、米国株の注文を24時間受け付けています。ただし、プレ・マーケットやアフター・マーケットでの時間外取引には対応していないため、実際の取引は立会時間のみとなります。

楽天証券|楽天ポイントで投資可能

楽天証券LP画像
項目 内容
口座数 約12,000,000口座 ※2025年1月時点
取引手数料 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。
NISA対応 〇(新NISA対応)
つみたて投資枠取扱銘柄数 263銘柄 ※2025年4月24日時点
成長投資枠対象商品 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄)
投資信託 約2,550本 ※2025年4月24日時点
外国株 6カ国/米国株式(約4,500銘柄)
取引ツール(PC) マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4
スマホアプリ iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物
提携銀行口座 楽天銀行(マネーブリッジ)
ポイント投資・付与 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>)
口座開設スピード 最短 翌営業日

楽天証券は、楽天グループのネット証券会社で、約1,200万口座を保有しています。米国株の取扱銘柄数は約4,500銘柄と豊富で、楽天ポイントを使って投資できるのが最大の特徴です。

楽天市場や楽天カードで貯めたポイントを米国株投資に活用できるため、楽天経済圏を利用している方には特におすすめです。

取引ツール「MARKET SPEED Ⅱ」は高機能で使いやすく、初心者から上級者まで幅広く支持されています。米国株の取引手数料は、現物取引が原則無料、信用取引は0円~1,385円(税込)です。

マネックス証券|時間外取引に強い

マネックス証券のLP画像
項目 内容
口座数 約2,700,000口座 ※2025年2月時点
取引手数料 【取引毎手数料コース】
  • 5万円以下:55円(税込)

  • 5万超~10万円以下:99円

  • 10万超~20万円以下:115円

  • 20万超~50万円以下:275円

  • 50万超~100万円以下:535円

  • 100万超~150万円以下:640円

  • 150万超~3,000万円以下:1,013円

  • 3,000万円超:1,070円

NISA対応 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料)
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(銘柄数は公式サイトで確認)
成長投資枠対象商品 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上)
投資信託 約1,800本(購入時手数料すべて無料)
外国株 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点)
取引ツール(PC) マネックストレーダー / 銘柄スカウター
スマホアプリ マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ
提携銀行口座 マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認)
ポイント投資・付与 マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能)
口座開設スピード オンライン申込で最短翌営業日

マネックス証券は、米国株の時間外取引に強みを持つ証券会社です。主要ネット証券で唯一、プレ・マーケットとアフター・マーケットの両方で時間外取引が可能です。

取引時間は日本時間20:00~翌10:00(冬時間、夏時間は19:00~翌9:00)の14時間で、プレ・マーケット、立会時間、アフター・マーケットのすべてで取引できます。

米国株の取扱銘柄数は約5,000銘柄で、取引手数料は現物取引が55円~1,070円(税込)、信用取引が99円~385円(税込)です。時間外取引を活用したい方には、マネックス証券が最もおすすめです。

松井証券|2025年7月からプレマーケット対応

松井証券のLP画像
項目 内容
口座数 約1,670,000口座 ※2025年3月時点
取引手数料 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料
NISA対応 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料)
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(銘柄数は公式サイトで確認)
成長投資枠対象商品 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上)
投資信託 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料)
外国株 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点)
取引ツール(PC) ネットストック・ハイスピード(無料)
スマホアプリ 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料)
提携銀行口座 MATSUI Bank(松井証券専用銀行)
ポイント投資・付与 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能)
口座開設スピード 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込)

松井証券は、創業100年以上の歴史を持つ老舗証券会社で、ネット証券としても長い実績があります。25歳以下の方は現物取引・信用取引の手数料が無料で、若年層の投資家に人気です。

松井証券は2025年7月7日から、業界で最も早い日本時間17:00(冬時間18:00)からのプレマーケット取引を開始する予定です。

米国株の取扱銘柄数は約4,900銘柄で、50万円/日までは取引手数料が無料です。為替手数料も無料なので、コストを抑えて米国株投資を始めたい方に適しています。

moomoo証券|米国株7,000銘柄以上

moomoo証券のLP画像
項目 内容
口座数 非公開
取引手数料 【米国株】 ベーシックコース:約定代金 × 0.132%(税込) アドバンスコース:200株まで一律2.18米ドル(税込)【日本株】 取引手数料:無料
NISA対応 〇(成長投資枠のみ対応)
つみたて投資枠取扱銘柄数 非対応
成長投資枠対象商品 米国株 / 日本株
投資信託 取扱あり
外国株 3カ国/米国株:約7,000銘柄
取引ツール(PC) moomooアプリ(Windows / Mac対応)
スマホアプリ moomooアプリ(iOS / Android対応)
提携銀行口座 非公開
ポイント投資・付与 なし
口座開設スピード 最短即日(オンライン申込)

moomoo証券は、米国株に特化したネット証券会社で、約7,000銘柄以上の米国株を取り扱っています。

moomoo証券の「24時間取引サービス」では、約6,000銘柄について24時間の取引が可能です。手数料も変わらず追加費用もかからないため、時間を気にせず取引したい方に最適です。

現物取引の手数料は原則無料で、取引ツールも高機能です。ただし、投資信託の取扱いがなく、つみたて投資枠(旧つみたてNISA)には非対応なので、長期の積立投資を中心に考えている方は他の証券会社との併用を検討するとよいでしょう。

証券会社別の時間外取引対応まとめ

各証券会社の時間外取引対応状況を表にまとめました。自分の生活スタイルや投資スタイルに合わせて、最適な証券会社を選びましょう。

証券会社 プレマーケット アフターマーケット 24時間取引 取引可能時間(冬時間)
SBI証券 × × × 23:30~翌6:00
楽天証券 × × × 23:30~翌6:00
マネックス証券 × 20:00~翌10:00
松井証券 ○(2025年7月~) × × 17:00~翌6:00(予定)
moomoo証券 ○(約6,000銘柄) 24時間

時間外取引を重視するならマネックス証券かmoomoo証券、コストを抑えたいならSBI証券や楽天証券、若年層なら松井証券がおすすめです。

サラリーマンでも取引しやすい時間帯は?|生活スタイル別の活用法

日中働いているサラリーマンの方にとって、米国株の取引時間は大きなメリットがあります。日本株と違い、米国株は夜間から早朝に取引できるため、仕事と投資を両立しやすいのです。

ここでは、生活スタイル別におすすめの取引時間帯と活用法を紹介します。

朝の通勤時間(7:00~9:00)

早起きが得意な方や、通勤時間が長い方には、朝の時間帯を活用する方法がおすすめです。冬時間であれば、朝6:00に立会時間が終了し、その後アフターマーケットが10:00まで続きます。

朝7:00~9:00の時間帯は、アフターマーケットの取引時間にあたります。この時間帯を活用すれば、前日の取引結果を確認したり、新しい注文を出したりすることができます。スマートフォンアプリを使えば、通勤電車の中でも取引状況をチェックできるでしょう。

アフターマーケットは時間外取引なので、対応している証券会社を選ぶ必要があります。マネックス証券やmoomoo証券なら、この時間帯でも取引が可能です。

夜の帰宅後(22:00~24:00)

多くのサラリーマンにとって、最も取引しやすいのは夜の帰宅後の時間帯です。夏時間なら22:30、冬時間なら23:30に立会時間が始まるため、仕事から帰宅してゆっくり取引に臨むことができます。

夜22:00~24:00の時間帯は、夏時間ならプレマーケットから立会時間の序盤、冬時間ならプレマーケットの時間にあたります。この時間帯を活用すれば、その日のニュースや経済指標を確認しながら、落ち着いて投資判断を行えます。

特に、夏時間のプレマーケット(21:00~22:30)は、仕事から帰宅してすぐに取引を始められる時間帯です。マネックス証券なら19:00から、松井証券なら2025年7月から17:00から取引できるようになります。

週末の注文活用法

週末は米国市場も休場ですが、この時間を有効活用することで、より計画的な投資を行うことができます。週末は、平日にはできない銘柄研究や投資戦略の見直しに最適な時間です。

土日の時間を使って、気になる銘柄の業績や将来性を調べたり、保有銘柄のポートフォリオを見直したりしましょう。また、週明けの取引に向けて、あらかじめ注文を準備しておくこともできます。

週末の活用方法
  • 銘柄研究・投資戦略の見直し
  • 週明けの注文準備
  • 投資の勉強(書籍、セミナー動画)
  • 週次の投資成績の振り返り

指値注文の活用で時間を気にせず取引

時間外取引に対応していない証券会社を使っている方や、夜間や早朝に取引する時間がない方には、指値注文を活用する方法がおすすめです。

指値注文とは、「この価格で買いたい」「この価格で売りたい」という希望価格を指定して注文する方法です。例えば、「A社の株を100ドルで買いたい」という指値買い注文を出しておけば、株価が100ドル以下になったときに自動的に購入されます。

指値注文の有効期限は、証券会社によって異なりますが、多くの場合「当日中」「週末まで」「90日間」などから選べます。長期的な投資を考えている方は、有効期限を長めに設定しておけば、希望価格になるまで待つことができます。

指値注文には「希望価格にならないと約定しない」というデメリットもあります。確実に取引したい場合は、成行注文を使うか、指値価格を少し緩めに設定するとよいでしょう。

時間帯別の値動きの特徴|いつ注文を出すべき?

米国株の値動きは、時間帯によって特徴が異なります。取引開始直後、取引中盤、取引終了前では、それぞれ異なる値動きのパターンが見られます。

これらの特徴を理解することで、より効果的なタイミングで注文を出すことができるでしょう。

取引開始直後(23:30~24:00)の特徴

取引開始直後の30分間は、1日の中で最も値動きが激しい時間帯です。前日の取引終了後から当日の取引開始前までに発表されたニュースや経済指標に対する反応が、一気に株価に反映されるためです。

この時間帯は、取引量(出来高)も多く、流動性が高いのが特徴です。流動性が高いということは、希望する価格で売買が成立しやすいということです。

値動きが激しいということは、予想外の価格変動が起こりやすいということでもあります。成行注文を使うと、思わぬ高値で買ってしまったり、安値で売ってしまったりするリスクがあります。

取引中盤(1:00~4:00)の特徴

取引開始から1~2時間経過すると、値動きは比較的落ち着いてきます。取引中盤の時間帯は、1日の中で最も安定した値動きを示すことが多く、初心者にとって取引しやすい時間帯と言えます。

この時間帯は、取引開始直後の激しい値動きが収まり、市場参加者が冷静に株価を評価するようになります。そのため、企業の本来の価値に近い価格で取引が行われやすくなります。

取引中盤でも重要な経済指標の発表や企業のニュースがあれば、突然値動きが激しくなることがあります。経済指標の発表スケジュールは事前に確認しておきましょう。

取引終了前(5:00~6:00)の特徴

取引終了前の1時間は、再び値動きが活発になる傾向があります。この時間帯は「大引け」と呼ばれ、その日の取引を終えるための最後の調整が行われます。

取引終了前には、機関投資家やプロのトレーダーが、その日のポジションを調整するために大量の注文を出すことがあります。そのため、取引量が増加し、値動きも大きくなりやすいのです。

取引終了直前の数分間は、特に注意が必要です。この時間帯に成行注文を出すと、予想外の価格で約定してしまう可能性が高くなります。

初心者におすすめの注文タイミング

米国株投資を始めたばかりの初心者の方には、取引中盤の安定した時間帯での取引をおすすめします。具体的には、日本時間の深夜1:00~4:00頃が、値動きが比較的落ち着いており、冷静に判断しやすい時間帯です。

ただし、深夜の時間帯に無理に起きて取引する必要はありません。初心者の方には、指値注文を活用した取引が最もおすすめです。

初心者が避けるべき時間帯
  • 取引開始直後(値動きが激しい)
  • 取引終了前(予想外の価格変動)
  • 経済指標発表の前後

米国市場の休場日はいつ?|2025年のカレンダー

米国株を取引する上で、休場日を把握しておくことは非常に重要です。米国市場の休場日は、日本の祝日とは異なるため、事前に確認しておかないと取引の機会を逃したり、予期せぬタイミングで取引できなかったりすることがあります。

米国市場の主な祝日

米国市場は、米国の連邦祝日に準じて休場します。2025年の主な休場日は以下の通りです。

日付 祝日名 備考
1月1日(水) 元日(New Year’s Day) 年始の休場日
1月9日(木) 国民追悼の日 ジミー・カーター元大統領の国葬
1月20日(月) マーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デー 1月第3月曜日
2月17日(月) プレジデンツ・デー(大統領の日) 2月第3月曜日
4月18日(金) グッドフライデー(聖金曜日) キリスト教の祝日
5月26日(月) メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日) 5月最終月曜日
6月19日(木) ジューンティーンス 奴隷解放記念日
7月4日(金) 独立記念日 米国の建国記念日
9月1日(月) レイバーデー(労働祭) 9月第1月曜日
11月27日(木) サンクスギビングデー(感謝祭) 11月第4木曜日
12月25日(木) クリスマス 年末の休場日

一部の祝日の前日は、取引時間が短縮される「半休場日」となることがあります。例えば、2025年7月3日(独立記念日の前日)、11月28日(感謝祭の翌日)、12月24日(クリスマスイブ)は、現地時間13:00(日本時間では夏時間翌2:00、冬時間翌3:00)に取引が終了します。

日本が祝日でも米国市場が開いている日

日本と米国では祝日が異なるため、日本が祝日でも米国市場が開いている日があります。逆に、日本が平日でも米国市場が休場している日もあります。

日本が祝日で米国市場が開いている主な日は、ゴールデンウィーク(憲法記念日、みどりの日、こどもの日)、海の日、山の日、敬老の日、秋分の日、スポーツの日、文化の日、勤労感謝の日などです。

米国市場の年末年始は1月1日のみが休場日となり、日本の株式市場の年末年始休業日(4日以上)と比べて短くなっています。そのため、年末年始も米国株の取引を行うことができます。

米国株取引の注意点|時間帯で気をつけたいこと

米国株取引には、時間帯特有の注意点がいくつかあります。これらを理解せずに取引を行うと、予想外の損失を被ったり、取引機会を逃したりする可能性があります。

流動性が低い時間帯のリスク

時間外取引(プレ・マーケット、アフター・マーケット)では、立会時間と比べて流動性が大幅に低下します。流動性とは、市場での取引のしやすさを表す指標で、流動性が低いと売買が成立しにくくなります。

流動性が低い時間帯では、希望する価格で売買が成立しない、売買価格の差(スプレッド)が大きくなる、少ない注文で株価が大きく変動する、約定までに時間がかかるといったリスクがあります。

特に、時価総額が小さい銘柄や取引量が少ない銘柄では、時間外取引での流動性リスクが高くなります。時間外取引を行う場合は、できるだけ大型株や人気銘柄を選び、流動性を確保することが重要です。

成行注文と指値注文の使い分け

米国株取引では、成行注文と指値注文を適切に使い分けることが重要です。それぞれにメリットとデメリットがあり、状況に応じて使い分ける必要があります。

成行注文は、価格を指定せずに注文する方法です。その時点で最も有利な価格で即座に約定します。確実に取引を成立させたい場合に有効ですが、値動きが激しい時間帯では予想外の価格で約定するリスクがあります。

指値注文は、希望する価格を指定して注文する方法です。指定した価格以下でしか買わない、指定した価格以上でしか売らないという条件を設定できます。

必ず指値注文を使うべき状況
  • 取引開始直後や終了前の値動きが激しい時間帯
  • 時間外取引(プレ・マーケット、アフター・マーケット)
  • 経済指標発表の前後
  • 取引量が少ない銘柄

経済指標発表時の注意点

米国では、雇用統計、GDP、消費者物価指数(CPI)、金利政策など、重要な経済指標が定期的に発表されます。これらの指標発表時には、株式市場全体が大きく変動することがあります。

注意すべき主な経済指標
  • 雇用統計(毎月第1金曜日、日本時間22:30発表)
  • 消費者物価指数(CPI)(毎月中旬、日本時間22:30発表)
  • FOMC(連邦公開市場委員会)の金利政策発表(年8回)
  • GDP(四半期ごと)

これらの指標が発表されると、発表内容が市場予想と異なる場合、株価が大きく変動します。特に雇用統計とFOMCの金利政策発表は、市場への影響が非常に大きいため、初心者の方は発表前後の取引を控えた方が無難です。

夜間取引で健康を害さないために

米国株の取引時間は日本の夜間から早朝にあたるため、取引に夢中になりすぎると生活リズムが乱れ、健康を害する可能性があります。投資は長期的に続けるものなので、健康管理を最優先に考えましょう。

夜間取引で健康を守るためのポイント
  • 毎日深夜まで取引する必要はない(指値注文を活用)
  • 睡眠時間を削ってまで取引しない
  • 取引時間を決めて、それ以上は取引しない
  • 週に何日かは取引を休む日を作る
  • 健康診断を定期的に受ける

特に、連日深夜まで取引を続けると、睡眠不足から判断力が低下し、投資判断を誤る可能性が高くなります。指値注文を活用すれば、自分が寝ている間にも自動的に取引が成立します。

まとめ

米国株の取引時間は、日本時間で冬時間が23:30~翌6:00、夏時間が22:30~翌5:00です。日本の夜間から早朝にあたるため、日中働いている方でも取引しやすいというメリットがあります。

サマータイム(夏時間)は3月第2日曜日から11月第1日曜日までで、この期間は取引時間が1時間早まります。切り替え時期には注文のタイミングに注意が必要です。

時間外取引(プレ・マーケット、アフター・マーケット)を活用すれば、さらに長い時間帯で取引機会を得られます。マネックス証券やmoomoo証券など、時間外取引に対応した証券会社を選ぶことで、より柔軟な取引が可能になります。

サラリーマンの方は、朝の通勤時間や夜の帰宅後の時間帯を活用したり、指値注文を使って時間を気にせず取引したりすることができます。自分の生活スタイルに合った取引方法を見つけることが大切です。

時間帯によって値動きの特徴が異なるため、初心者の方は取引中盤の安定した時間帯から始めることをおすすめします。また、経済指標発表時や流動性が低い時間帯には注意が必要です。

米国市場の休場日は日本とは異なるため、年間のカレンダーを確認しておきましょう。日本が祝日でも米国市場が開いている日があり、その逆もあります。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。時間外取引は流動性が低く、スプレッドが広がる可能性があります。また、夜間の取引で生活リズムを乱さないよう、健康管理にも十分注意してください。最終的な投資判断はご自身の責任で行い、不明な点は証券会社や専門家にご相談ください。

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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