リースとは?レンタルとの違いやメリット・デメリットを解説

リースとは?レンタルとの違いやメリット・デメリットを解説

コピー機や自動車などで、リースという制度を耳にしたことがあると思います。
リースとは、一体どのような制度なのでしょうか?
また、リースとレンタルとは何が違うのでしょうか?
この記事では、そもそもリースとは何か、リースとレンタルとはどう違うのか、それぞれのメリットやデメリットをご説明します。

リースとレンタルの違い

リースもレンタルも、たとえばコピー機や自動車といった必要な物件を、一定期間借りることができる便利なサービスです。
「一定期間借りる」という意味ではどちらも同じですが、同じ意味であるのなら、わざわざ別の言葉を使う必要はありません。
自動車などの場合、「カーリース」も「レンタカー」も耳にしたことがあるでしょう。
リースとレンタルでは、何が違うのでしょうか?

契約期間の長さ

リースとレンタルの主な違いのひとつとして、契約期間の長さを挙げることができます。
リースは半年~10年程度のように、中長期間の契約期間であるのに対して、レンタルでは日単位、週単位のような短期間での契約が多いという違いがあります。
契約期間の違いは、借りる対象となる物の性質の影響も受けています。
たとえば自動車やDVDといった汎用性の高い物であれば、比較的容易に他の借り手を見つけることができるでしょう。
そのため、レンタル会社があらかじめ物件を購入しておいて、借り手に貸し出すことができます。
しかしリースの場合には、高額な設備や特殊な設備などを借り手のニーズに合わせてリース会社が代理購入し、借り手に貸し出すということになります。
このようなケースでは、リース会社は他の借り手を見つけることが困難になるため、長期の契約が必要になります。
基本的にはレンタルは短期間、リースは長期間と言うことができるでしょう。

汎用性の高さ

前述の「契約期間の長さ」でもお伝えしましたが、レンタルはあらかじめレンタル業者が汎用性の高い物件をそろえておき、ユーザーに貸し出すサービスです。
対してリースの場合には、リース業者は個々のユーザーのニーズに合わせて物件を代理購入して用意するサービスで、個々のユーザーのために用意した物は、基本的にはそのユーザー専用になります。
レンタルは「レンタル業者の所有する物件からユーザーが選ぶ」サービスで、リースは「ユーザーのニーズに合わせた物をリース業者が用意する」サービスという違いがあります。

新品と中古

レンタルは汎用性の高い物件を短期間・多くのユーザーに貸し出すために、すぐに中古品になります。
対してリースでは、ユーザーのニーズに合わせた物件を代理購入などで用意するため、ユーザーは新品を導入することが可能です。
料金は月々の支払いになるので、購入よりも少ない初期費用で新品導入ができます。

月額料金

レンタルは短期間の貸し出しで、時間あたりの料金は割高になります。
短期間必要な物件を、必要な期間だけ借りるのに適したサービスです。
リースは時間当たりの料金ではレンタルより安くなります
しかし、長期間の契約が必要になり、月額料金での支払いのため、総額で考えると購入よりも高くなる場合があります。

レンタルとリースの所有権は?解約・契約満了はどうなる?

所有権は、どちらも物件の提供元であるリース会社・レンタル会社に帰属します。
しかし、リースの場合には実質的にユーザーが所有していると考えられ、資産計上や納税、保険料の支払い義務があります。
それに対し、レンタルではユーザーには一切の義務がありません。

保守義務・修繕義務については、所有権とも関わりがあります。
レンタルの場合には所有権が完全に提供元にあるため、これらの義務はすべてレンタル会社にあります。
一方、リースの場合、保守・修繕義務は、実質的な所有者であるユーザーに帰属します。
使用中の故障や破損などについては、ユーザーが費用を負担しなければいけません。

レンタルの場合は、明確な理由があれば途中で解約することが可能です。
しかし、リースでは途中解約は認められていません。
もしも解約したい場合には、物件の買い取りとなったり、違約金が発生したりします。

契約満了後は、どちらも返却することになります。
しかし、リースの場合には再リース契約を結んだり、買い取ったりすることも可能です。
レンタルでも延長レンタルが可能な場合がありますが、基本的には一度返却し、再度レンタル契約を結ぶことになります。

リース・レンタルそれぞれのメリットとデメリット

リースもレンタルも、必要な物件を一定期間借りることができる便利なサービスです。
先にご説明したリースとレンタルの違いから、それぞれのメリット・デメリットを整理してみましょう。
メリット・デメリットをより深く知ることで、賢くサービスを利用することができるでしょう。
リースとレンタルそれぞれのメリット・デメリットとして、以下のようなことが挙げられます。

リースのメリットとデメリット

◆メリット
・ニーズに合わせた最新の設備が導入できる。
・購入よりも少額の初期投資で設備導入ができる。
・レンタルに比べて利用料金が安価(時間当たり)。

◆デメリット
・長期契約が必要なため、計画性が必要。
・保守義務がある。
・支払総額では購入より割高になる。
・中途解約できない。

レンタルのメリットとデメリット

◆メリット
・必要な時だけ、短期で借りられる。
・所有しないため、事務処理負担の軽減が可能。

◆デメリット
・料金はリースと比べると割高。
・リースと比べて選択肢が少ない。

まとめ

リースについて、リースとレンタルの違いや、それぞれのメリット・デメリットをご紹介しました。
リースはユーザーのニーズに合わせた物を借りることができるサービスで、リース業者が代理購入などで準備してくれます。
レンタルはレンタル業者が所有する物を借りることができるサービスで、汎用性が高い物を、短期で使用するのに適しています。
リースとレンタルの違い、メリット・デメリットをよく理解して、賢く利用しましょう。

著 者

SOICO株式会社
共同創業者&代表取締役CEO
茅原 淳一 (かやはら じゅんいち)

慶應義塾大学卒業後、新日本有限責任監査法人にて監査業務に従事。 その後クレディスイス証券株式会社を経て2012年KLab株式会社入社。 KLabでは海外子会社の取締役等を歴任。2016年上場会社として初の信託を活用したストックオプションプランを実施。 2015年医療系ベンチャーの取締役財務責任者に就任。 2018年よりSOICO株式会社の代表取締役CEOに就任。公認会計士。

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